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三笘薫26歳、衝撃“出場15秒ゴール”の本音「ちょっと勘違いしてました(苦笑)」なぜ現地記者たちを笑わせた? 試合直後の意外なコメント
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byAFLO
posted2023/09/26 17:11
9月24日のボーンマス戦。いきなり“15秒ゴール”など2得点を挙げた三笘薫(26歳)。顔にはゴールセレブレーションのときについた白い石灰が…
「そうですね、なんか、(得点した後、ネットに入った)ボールを取りに行っていたので。点差を、ちょっと勘違いしてましたね(苦笑)。(※記者陣、皆で大笑い) (記者:ということは、投入時にチームが負けていると思っていた?) そうですね。自分のゴールで引き分けになったと思った。まあでも、冷静になってよかったですけど」
「(記者:それほど、チーム全体が負けているような雰囲気だったのか?) 劣勢の雰囲気で、自分も変な感覚でいましたけど。でも非常に大きな1点ですし、後半あのゴールでチームがリラックスできたと思います」
三笘との質疑応答は、非常にテンポが早い。プレーのことや、日々考えていること。彼に質問をぶつけると、間髪いれずに答えが返ってくる。頭の回転が早いこともあるが、おそらく常日頃から考える癖がついているのだろう。
ただ、「え!? そうだったの?」と意外な答えが返ってくるのも、また三笘らしさである。1−1で投入されたにもかかわらず、チームが負けていると勘違い――。そんなマイペースでとぼけた一面も三笘薫なのだ。
「ファティは近くでプレーしたい選手」
今季プレミアで2ゴール目となった得点シーンについて、本人は説明を続けた。
「あそこにラストパスを出せるファティのクオリティと、中に入ってきて、アシストしてくれたダフードに感謝したいです。ダフードがあそこまで出てきたからこそ、相手も釣られて、僕がフリーになれたので。大事な働きをしてくれたと思います。
(記者:バルセロナからレンタルで加入したファティについては?) 近くでプレーしたい選手ですね。近くでプレーすれば、呼吸が合うと思っているので。プレーしながら『合う』と思っていますし、彼がやりたいように動くことも意識しています。得点場面も、アンス(・ファティ)が後半開始時からアグレッシブにボールをカットしてくれたのが起点でした。
(記者:投入から15秒でのゴールは、これまでのサッカーキャリアで経験したことは?) 記憶にないです。多分ないですね」
三笘「僕が中に入る回数をもっと増やしたい」
三笘の2点目は、後半32分に生まれた。左サイドからSBのペルビス・エストゥピニャンから絶妙なクロスボールが入ると、ゴール前に走り込んだ三笘がヘッドで合わせた。きれいに決めたゴールを、日本代表は次のように振り返る。