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「うわっ、やられた…」ラグビーW杯、フランス現地記者ヤバい宿泊トラブル《オーナーが突然バックれ、11万円返金不可かも》列車も1時間遅れで…

posted2023/09/19 17:37

 
「うわっ、やられた…」ラグビーW杯、フランス現地記者ヤバい宿泊トラブル《オーナーが突然バックれ、11万円返金不可かも》列車も1時間遅れで…<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

9月17日のイングランド戦で。現地取材班の宿泊トラブルはその2日前に起こった

text by

生島淳

生島淳Jun Ikushima

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Kiichi Matsumoto

「やられた……」

 イングランド戦に向けてニースへの特急電車の車中、同行の文藝春秋写真部員Mくんがつぶやいた。

「民泊のオーナー、『ごめんなさい、今日は会えません』って連絡よこしてきました」

 えっ?

 約束したチェックインの時間まで、すでに4時間を切っている。会えないってことは……4泊11万円もする部屋に入室出来ないってことだ。

 この瞬間、わたしたちは「宿無し取材部隊」と化したのだった。

11万円は返金されるのか…?

 そこからは猛烈な勢いで、ふたりで頭を回転させ、次善策を練った。

 まず、「返金不可」とナメたことを書いていたオーナーから返金をしてもらわないといけない。Mくんは「今日は会えません」と書かれた文面をスクショして保存、それを日本のサポートセンターへと送ることにする。

 この時間、ギリギリで日本語のサポートセンターが開いていたので(日本時間夜9時まで)、日本語でやり取りが出来たのは不幸中の幸いだった。

 担当者の対応は素晴らしかった。Mくんに電話してきて、「『今日は会えません』という意味不明な文章は、こちらでも確認いたしました」と同情して、善後策を一緒に練ってくれた。

 まずは、担当者からオーナーに対して連絡を取り、1時間以内に連絡が取れなければ即座に全額返金してもらうことになった(予想通り、これはそうなった)。ここまでの迅速な対応は感激ものだが、それだけ普段からトラブルが多いということなのかもしれない。

なんと、今度は列車が動かない…

 問題は、代わりの宿が見つかるかどうかだ。ニースでは土曜日にウェールズ対ポルトガル、日曜にはイングランド対日本戦があり、ホテルはひとり最低3万円台が基本レートだ。しかも、4泊連続して取るのは難しい。

【次ページ】 なんと、今度は列車が動かない…

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