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西川周作はなぜ37歳で“全盛期”を迎えたのか?「次の試合で(鈴木)彩艶を使ってみたい」浦和レッズの守護神がいま明かす“先発落ちの真実”
text by
寺野典子Noriko Terano
photograph byTakashi Shimizu
posted2023/09/18 11:04
浦和レッズの堅守を支える元日本代表GK・西川周作。2021年に一度はポジションを失ったものの、その後は絶対的な守護神として君臨している
――ミスをしたときの動き方、とは?
「ジョアンはミスを責めることはありません。ミスをしてもOKだと。ただ、ミスをしてしまったときの対処法は突き詰めて指導されました。起き上がり方だったり、そのタイミング、相手選手の心理についても。ボールを一度で取り切れなくても、リカバリーの手段、解決方法を知っているから、ミスをしても慌てなくなった。明確な答えがあるからです」
――理論的に言語化してくれると、納得感もありますよね。
「納得感、確かにそうですね」
――ミスをしたときに「落ち着け!」「気持ちを前に向けて」というより、より具体的な対策を知っているほうが武器になる、と。
「もちろんメンタル、精神的なことも大事です。ただ『何ができなかったから、何が起きてしまったのか』という原理の部分や、『こういう形でリカバーできる。こういう方法もある……』とプレーに対する答えをすべて持っているのがジョアンなので。僕にとって、すごくわかりやすいんです」
<続く>