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井上尚弥の“次の標的”タパレスを直撃…圧倒的不利との予想も、なぜそんなに自信がある? 独占取材で感じた“ちょっと不気味”なところ
text by
杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph byDaisuke Sugiura
posted2023/09/11 11:00
実現が有力視される井上尚弥(30歳)との4団体統一戦へ意欲を語ったマーロン・タパレス(31歳)
――あなたの口調、表情からは確かに自信が感じられます。破格のパンチャーである井上選手と敵地で対戦しても、力が出せると思える理由はどこにあるのでしょう?
MT 私は誰のことも恐れません。私が怖いのは、家族を養えなくなることだけ。それ以外に怖いもの、怖いことなんて何もないのです。
――脇腹に彫り込まれている家族を象ったタトゥーの意味とは?
MT アフマダリエフ戦に勝って世界王者に返り咲いたあと、新しいタトゥーを入れたんです。このタトゥーは妻と娘のため。家族こそが私のすべてです。
「私はバスケも上手ですよ!」
――何歳でボクシングを始めたのでしょう?若い頃のフェイバリットボクサーは?
MT ボクシングを始めたのは16歳の時です。アマチュア経験はなく、いきなりプロとして戦い始めました。フェイバリットボクサーは私自身です。もちろんパッキャオは私のアイドルでしたが、一番好きなボクサーはと聞かれたら自分自身と答えます。自らを信じることで、ここまで辿り着いたのです。
――あなたのニックネーム、“ナイトメア(悪夢)”の由来は?
MT フィリピンのメディアにつけられたんです。私はアンダードッグの立場で試合をすることが多く、優勢と目された選手を何人も番狂わせで破ってきました。“強豪ボクサーにとって悪夢のような選手”ということで、そう言われるようになったんです。
――ボクシング以外の趣味は何かありますか?
MT 寝ることと、バスケットボールをプレーすること。私はバスケも上手ですよ!
――ボクサーとしての最終目標は定まっていますか?
MT 健康なまま引退することです。長く戦い過ぎず、いいコンディションを保ったままリングを離れたいですね。
――好きな食べ物は?
MT 日本食が大好きです。中でも和牛ステーキは最高ですね。日本で“モンスター”と戦った後は、ぜひとも好物の日本食を楽しみたいです(笑)。