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甲子園の風BACK NUMBER
スカウトは大阪桐蔭・前田悠伍の“伸び悩み説”を「全く気にしない」甲子園エースをホンネ評価「最もワクワク」「カーブと直球が光った」のは?
text by
間淳Jun Aida
photograph byHideki Sugiyama/Nanae Suzuki
posted2023/08/28 11:02
2023年、高校3年生世代で注目を集めた湯田統真と前田悠伍。プロスカウトの評価は?
「球速アップや完封勝利のような分かりやすい結果が出ていないと成長していないと短絡的に結び付けがちですが、実際は違います。前田投手には現状に満足しない向上心を感じます。
リリースする瞬間に最大限のパワーを伝えるために力の抜き方を意識した投球フォームを試してみたり、持ち球に満足せず緩急をつけるカーブの精度を高めようとしたりするのは、その表れと言えます。向上心や探究心、変化を恐れない考え方や野球に取り組む姿勢がプロで成功する上で重要な要素になると考えています」
今夏の聖地を沸かせた投手たちがドラフト会議で指名されるのは3年後、4年後になるかもしれない。
ただ、大阪桐蔭・前田をはじめ、高校最後の夏を甲子園開幕前に終えた投手たちも各球団のドラフト候補リストに名を連ねている。花巻東・佐々木麟太郎選手や広陵・真鍋慧選手などの有望野手を含めて、スカウトは熱視線を送り続ける。
<野手編からつづく>