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将棋PRESSBACK NUMBER
「藤井聡太くん5歳が初めて将棋を指した相手は?」「白鵬と対面14~15歳時の“推し力士”は…」意外と知らない“藤井将棋マメ知識”
text by
田丸昇Noboru Tamaru
photograph byKeiji Ishikawa
posted2023/08/31 06:00
八冠全制覇に期待がかかる藤井聡太竜王・名人
〈解答〉B伊藤匠
2012年1月の小学生大会・3年生の部の準決勝で、藤井に勝ったのは伊藤匠(六段)でした。伊藤は藤井より1年後に奨励会(棋士養成機関)に入会し、以後の昇進ペースで藤井に大きく引き離されました。しかし、今後は同年齢の両者のタイトル戦が実現するかもしれません。
〈第6問〉難易度★☆☆☆☆
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藤井聡太は2016(平成28)年4月に奨励会の三段リーグに参加しました。約30人の三段のうち、上位2人だけが四段に昇段する厳しい制度です。藤井は暫定1位の12勝4敗で、同年9月の最終日を迎えました。1局目は敗れましたが、2局目に勝って13勝5敗の成績を挙げて1位となり、14歳2カ月の最年少記録で四段に昇段して棋士になりました。
それまで14歳7カ月の最年少記録を持っていた棋士はだれですか。
A:加藤一二三 B:中原誠 C:羽生善治
〈解答〉A:加藤一二三
加藤一二三(九段)は1954(昭和29)年8月、最年少記録の14歳7カ月で四段に昇段して棋士になりました。最初の中学生棋士でした。
加藤は同年に順位戦に参加すると、C級2組~C級1組~B級2組~B級1組~A級と、4期連続で昇級しました。1958年に最年少記録の18歳3カ月で、最上位のA級棋士になりました。
加藤は驚異的な強さから「神武以来の天才」と称されました。
少年時代から相撲好きだった藤井の“推し力士”って?
〈第198問〉難易度 ★★★★☆
藤井は少年時代から相撲が好きでした。発育がよかったので、将棋の棋士になれなければ相撲部屋に入門と、母親に冗談で言われたものです。2017年7月には名古屋場所を観戦し、支度部屋を訪れて横綱の白鵬と初対面しました。
藤井が当時、好きな力士はだれですか。
A:朝乃山 B:石浦 C:宇良
〈解答〉C:宇良
2017年7月に藤井四段は師匠の杉本昌隆七段と一緒に、大相撲の名古屋場所を観戦しました。
藤井は相撲を生観戦した感想について、「仕切り中の無言の迫力や、立ち合いで一瞬の勝負にかける強い気持ちを肌で感じました」と語りました。好きな力士は、軽妙な技を繰り出す「宇良」とのことでした。
打ち出しの後は支度部屋を訪れて横綱の白鵬と初対面しました。藤井が「自分も横綱のように、堂々とした将棋を指して強くなりたい」と語ると、白鵬は「また連勝記録を塗り替えてほしい」と激励しました。
◇ ◇ ◇
第2回では羽生善治九段が「藤井聡太四段」との対談を受けての言葉、「ユーミン」こと松任谷由実を愛聴している“オフの素顔”などを紹介しています。
<第2回につづく>
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。