熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
ネイマール報酬506億円+高級車8台を要求?「31歳で年金リーグ」「キャリアは終わった」サウジ移籍にブラジルで猛批判…ジーコらは“意外な見解”
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byTakuya Sugiyama/JMPA
posted2023/08/27 17:02
サウジアラビアへと渡ったネイマール。エースの決断はフットボール王国ブラジルでは快く思われていないようだ
今月19日に行われたサウジアラビアリーグ第2節の試合前、ネイマールは6万7000人の地元観衆に紹介され、「熱烈な歓迎を受けて、感激している。このクラブのためにできることをすべてやりたい」と抱負を語って大きな拍手を受けた。
ただし、右の大腿四頭筋(太ももの前の部分)に故障を抱えており、この試合には出場しなかった。クラブは故障の詳細を発表していないが、「全治1カ月」という情報がある。
負傷しているのにネイマールはW杯予選に招集された
来月8日と12日に行なわれる2026年W杯南米予選の第1節と第2節の出場登録メンバーに選ばれたが、アルヒラルのホルヘ・ジェズス監督は「プレーできないのに招集する意味がわからない」とブラジルサッカー連盟を批判する。
今後、母国の大方のメディアと国民が予想するように「年金リーグでフェイドアウトしていく」のか、あるいはリーグのレベルとは無関係に高度なプレー内容を維持し、セレソンでも重要な役割を果たし続けて2026年W杯の舞台に立ち、悲願の優勝を遂げるのか――。
セレソンとアルヒラルの背番号10を担う男は、キャリアの上で、極めて重要な分岐点を迎えている。