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久保建英「初2ゴール満点評価MVP」に三笘薫アシスト! 鎌田大地は“ラツィオ加入後の辛口評”を見返す初得点…サッカー日本代表もアツい
posted2023/09/03 17:25
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Kiichi Matsumoto
<名言1>
ここから選手として本当に飛躍できるのか。最後のチャンスだと思っている。
(久保建英/Number1063号 2022年11月17日発売)
◇解説◇
レアル・ソシエダのホームタウン、サンセバスチャンで久保建英の才能が爆発している。スペインのラ・リーガ開幕戦で今季初ゴール、第2節でアシストなど3試合連続でMVPに選ばれた久保が、さらなる輝きを放ったのは2日の第4節グラナダ戦だった。
前半早々に最終ライン裏への抜け出しから巧みな左足シュートで先制点を奪うと、1-1に追いつかれた44分には右サイドからのカットインから鮮やかな弧を描くこの日2ゴール目をゲットし、スペインで初となるマルチゴールを記録。さらに後半にはオヤルサバルへのラストパスが相手に当たってゴールに吸い込まれるなど、計4得点に絡んで“ほぼハットトリック”といってよい大活躍だった。
「監督が、僕が知らない才能というか…」
当然のように4試合連続MVPに輝いた久保。アタッカーとしての才能が「ラ・レアル」の愛称で知られるクラブで開花している。ただ1年前の久保は、自らを追い込むような決意を語っている。21-22シーズンに所属したマジョルカでは明確な数字を残せず、このシーズンから保有元のレアル・マドリーを離れ、完全移籍でラ・レアルに加わった。
久保は当時21歳だったが、「最後のチャンス」と語ったあたりにその覚悟を感じる。しかしそこで出会ったイマノル監督、ダビド・シルバら戦友の存在によって、新たな能力を身につけている。
「監督が僕が知らない才能というか、今までしてなかった動きを要求してくれた」
守備時の強度、オフザボールの動きにも磨きをかけているのは「マルカ」紙電子版が“3点満点”をつけたグラナダ戦を見れば明らか。日本人選手としてラ・リーガ最多得点を更新した“22歳のタケ・クボ”は一見の価値がある。
ドリブル以外でも聡明な三笘のプレースタイル
<名言2>
寝る前も、ふと試合の一場面が頭に出てきます。
(三笘薫/NumberWeb 2023年6月24日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/857869
◇解説◇
三笘薫のドリブルは、世界最高峰プレミアリーグでの2年目も猛威を振るっている。第2節ウォルバーハンプトン戦で見せた4人抜きスーパーゴールが8月のリーグ最優秀ゴールに選出されたのは記憶に新しい。
もちろんそのゴールハント能力に疑いの余地はないが……彼の聡明さは“ドリブル以外でも相手を惑わす”ことができる点にある。