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「3人の小僧を信じるのはやめろ」ウィル・オスプレイがオカダ撃破後に語った“三銃士推し”への不満「オレが新日本に黄金期を取り戻す」
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2023/07/31 17:01
7月27日、オカダ・カズチカに勝利したウィル・オスプレイはG1優勝を宣言。話題の「令和闘魂三銃士」に対しては「小僧」と一刀両断した
オスプレイの不満「3人の小僧を信じるのはやめろ」
オカダに勝利した試合後、オスプレイは饒舌に話し続けた。
「オカダと敵対し、UNITED EMPIREを設立した夜を思い出すよ。オレの一部分が死んだ時だ。オカダを超える時はいつも、オレは信念を持っている。以前、彼を倒した時は助けが必要だった。オレの中のどこかで、それが引っかかっていた。背後から襲いかかる必要があった。あの時、必要な手立てを講じていなかったら、今の自分がいるかどうかはわからない」
オカダに勝つためには第三者の介入が必要だったことをオスプレイは認めた。だが、もう今は違うと言いたいのだ。
「それを謝っている訳じゃない。近いうちに仲直りするとも思っていない。だが、オカダの敵になれるということは、本当に名誉なことだ。今はオレの時代だ。みんな新日本プロレスの“新時代”として、SANADAと令和闘魂三銃士のやつらを見ている。そいつらは誰も、このウィル・オスプレイを倒したことはない。あのチャンピオンだってウィル・オスプレイにピンフォール勝ちしたことはないんだ。だから、オレが来年の東京ドームの『WRESTLE KINGDOM』で挑戦するんだ。SANADA、オレがオマエに挑戦する。それが正論だ」
オスプレイは演説を始めると長くなる癖がある。ジュニアヘビー級の時代もそうだった。オスプレイは新日本プロレスが「令和闘魂三銃士」と名付けた海野翔太、成田蓮、辻陽太の3人に重きを置くことを面白く思っていない。
「新日本はUNITED EMPIREに、ウィル・オスプレイに全幅の信頼を寄せるべきだ。なぜならオレが新日本に黄金期を取り戻すからだ。3人の小僧を信じるのはやめろ。オレが背負ってきた重荷をヤツらが背負うことはできない。この先は長い。まだ続く。今、言っておきたいのは両国のチケットを買っておけということだ。G1 CLIMAXの準決勝(8月12日)と決勝の日(13日)だ。ウィル・オスプレイが優勝するんだからな。ウィル・オスプレイがトロフィーを手にする。G1のGはGOATのGだからな」