テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
「ショウヘイを困らせたくないからね」大谷翔平トレード報道過熱も“TVに映らない”現場取材日記「無言でシャワーを」「凄さを形容する言葉が…」
text by
柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph byRonald Martinez/Getty Images
posted2023/07/22 06:00
35号ホームラン後、渾身のガッツポーズを見せる大谷翔平。そこに浮かび上がるのは「勝ちたい」という一心である
トレード話は毎年恒例の風物詩。報道陣に緊張感が漂っているのとは対照的に、選手たちはどこか冷静なのだ。
練習後には負傷者リスト入りしている相手主砲ジャッジが自身の負傷については語らない代わりに、大谷について語ることを了承。「記録は破られるためにある」と、昨季自身がマークしたア・リーグ62本塁打の記録更新に期待を寄せた。
3日連続でのキャッチボールが意味することは
大谷は今季初、自身3度目の1試合4四球を選び2得点とつなぎ役でチームの3連勝に貢献した。エンゼルスにとってヤンキース3連戦のスイープ(同一カード全勝)は2009年7月以来、14年ぶりだった。
試合前に大谷は2日後の登板を控えてブルペンで24球。これで3日連続のキャッチボールだ。3戦連続途中降板の原因となっている割れた右手中指の爪は休ませるのではなく、ある程度刺激を入れることで治そうとしているのかもしれない。<つづく>
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