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全米の78%が「オオタニは移籍すべき」大谷翔平トレード説が再燃…アメリカで今、何が起きているのか?「6連敗で風向きが変わった」
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph byNanae Suzuki
posted2023/07/18 11:02
オールスターが終わってからアメリカでは大谷翔平のトレード説が急浮上。一体、何が起きているのか
大谷にすれば、自分でコントロールできることではない。12年の期限直前、当時マリナーズのイチローが、「このチームの将来に僕がいるべきではない」と、自ら志願してヤンキースへ移籍したようなケースは、大谷の場合、あてはまらないだろう。
ESPNアンケートという“全米世論”
その一方で、エンゼルスがこのまま失速し、今後、「消化試合」でプレーすることを大谷自身が望むはずもない。大谷の場合、どんな状況でも高いモチベーションを持ち続けるはずだが、緊迫した試合と同じようにプレーすることは簡単ではない。大谷の前後に座ってきたトラウトの不在期間は、勝負を避けられるケースが増えることは確実で、本塁打などのタイトル争いにも影響が出る可能性は高い。
ファンにすれば、史上最高の選手として認められた大谷が、ポストシーズンで輝く姿を見たいことも間違いない。スポーツ専門局「ESPN」が実施したアンケートによると、「残留すべき」の22%に対し、「移籍すべき」が78%と、過半数を大きく越えた。これほどの大差は、もはや米球界の「世論」と言い換えてもいい。
大谷「チーム的にはちょっと苦しい状態ですけど…」
オールスターを終えた際、大谷は後半戦への抱負を淡々と口にした。
「やることは変わらないので、自分が。毎試合ベストの状態で結果を出すことですし、チーム的にはちょっと苦しい状態ですけど、ケガ人ももちろん帰ってきますし、その時にしっかり戦える準備ができるように、今のうちからしっかり準備して、後半戦に臨んでいけたらと思います」
残り2週間でエンゼルスが白星を重ね、再びポストシーズンの「圏内」に戻れば、残留する可能性は高い。
だが、苦境が続くようであれば……。
リミットは、日本時間8月2日午前7時。
数秒前まで折衝が続く世界だけに、ギリギリまで予断を許さない。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。