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「え、これ着るの?」2児の母・キンタロー。(41歳)が語る、“60キロ超→49キロ”産後ボディメイクの舞台裏…子育て中に実は抱いていた「罪悪感」
text by
音部美穂Miho Otobe
photograph byL)TAKAI ATSUSHI、R)Shiro Miyake
posted2023/07/19 11:02
ベストボディ・ジャパン出場でも話題を集めるキンタロー。
コンテスト用のビキニを見て「え、これ着るの?」
キンタロー。 「BEST BODY JAPAN」では審査の際に専用の衣装を着るんですが、それがめちゃくちゃ面積の小さいビキニなんですよ。胸とお尻の一部だけが布で覆われているだけで、あとは裸の状態。それを見た瞬間、「え、これ着るの?」ってドン引きして、スーッと食欲が失せた(笑)。だから、家の壁にそのビキニを貼り付けて、食べたくなったらビキニを見て食欲を抑えてました。
――大会は今年5月でしたが、その後体重の変化はありますか?
キンタロー。 大会前には一気に絞ったので、やっぱりやや戻ってきてはいるんですが、極力キープしたいなと。嶋田さんにはリバウンド対策も教わり、今も夜8時以降は何も食べない、夕食は脂っこいものを食べないことを続けています。
私、ケーキやドーナツのような洋菓子が大好物でドカ食いしがちなんですが、これもチートデイ(ダイエット中に好きなものを自由に食べる日)以外は控えて、甘いものが欲しくなったら、和菓子を選ぶようにしています。
――「BEST BODY JAPAN」の雰囲気は、どんな感じなんでしょうか?
キンタロー。 舞台裏はもうピリピリですよ! この大会は常連の方がたくさんいて、みなさんすごく対策を練っている。私は前日まで東京で仕事だったので当日の朝、開催地の金沢まで行ったんですが、「移動で足がむくむから」と前日から泊まっていた人がたくさんいて、「これはヤバイ」と思いましたね。
実は楽屋でも闘いは始まっていて、メイクやポージングの確認のために鏡がある場所を確保するのが重要らしくて。そんなことも知らず、私が到着した時には、鏡のある場所はもう埋まっていました。出場料も結構かかるんですが、みなさん、こういった大会に出ることが体型を維持するモチベーションになっているんだそうです。
キンタロー。が5位入賞できた理由
――強者ぞろいの大会で5位入賞。勝因は何だったのでしょうか?
キンタロー。 正直、自信は全然なかったです。だって、スリムな人ばかりだったから。ただ、大会の趣旨として、「健康美」が一つの基準になっているので、細ければいいというわけではないのかもしれません。
あと、考えられる勝因としてはパフォーマンスですね。この大会では、体型だけでなく、ウォーキングやポージングなどのパフォーマンスも含めて審査するので、ここは誰にも負けないようにと全力で頑張りました。そこでポイントを稼げたのかもしれません。
――ボディメイクをしてみて、見た目以外の変化は感じていますか?
キンタロー。 体内の糖化度合いを測定する機械で検査をしたら、すごく状態が良くなっていたんですよ。糖化が進んでいると不健康な老化が進んでいるということで、良い方から順番にAからEのランクがあります。私はいつもCやDだったんですが、先日、初めてBになったんです! あと、疲れにくくなって、子供の肩車も難なくできるようになりました。
――旦那さんは、ボディメイクをサポートしてくれていましたか?
キンタロー。 これはボディメイクを始める前からですが、下の子の寝かしつけは夫の担当なので、そこに使う時間と体力を節約できたのは大きいですね。
あと、私が「ビリー」をやっているのを横目に、夫が「すげぇな。俺は1億円積まれてもできない」ってボソッと言ったんですよ。それは私にとっては褒め言葉。「人にはやれないぐらいしんどいことを、私はやっている」いう特別感がモチベーションになるんです。その言葉がある意味では、大きな支えになっていたのかもしれません。
《#2につづく》
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。