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ハマ街ダイアリーBACK NUMBER
牧秀悟が17人集合…衝撃のそっくりさんイベント仕掛け人に聞いた“ぶっ飛び企画成功の裏側”「『どこに向かっているのか?』と何回も聞かれました(笑)」
posted2023/07/03 11:04
text by
石塚隆Takashi Ishizuka
photograph by
YDB
ハマスタに跋扈する牧秀悟の影武者軍団――。
6月18日の横浜DeNAベイスターズvs.千葉ロッテマリーンズ。この日、横浜スタジアムでは横浜DeNAベイスターズ(以下、DeNA)による『千葉ロッテ びっくり大作戦』と称したイベントが開催された。全国各地から17名の“牧のそっくりさん”が集結し、何ともいえない異様な光景が展開した。
ヒーローインタビューにまで登場
試合前には牧本人や三浦大輔監督と対面し、『Choo Choo Train』を踊ったり、3回裏終了時にはフライキャッチに挑戦するファン参加型イベント『三菱電機 presents ドッカーン!FLYCATCH』に影武者全員が登場しハマスタの観衆をどよめかせ、また牧がヒットを打てばライトスタンドに集結した様子がバックスクリーンに映し出されヤンヤの喝采を浴びた。そして最後はこの日、殊勲打を放った牧のヒーローインタビューに登場。大盛り上がりの中、イベントは終了した。
その後、この牧の影武者軍団は、メディアやSNSで話題となり、大バズりすることになる。まさに前代未聞のイベントだったと言ってもいいだろう。
DeNAは今季、本拠地開幕戦でキャプテンの佐野恵太を空中遊泳させるなど、選手たちの協力の下、インパクトの大きいイベントを多く演出している。攻めのイベントや企画に以前から定評のある球団だが、果たして“牧の影武者軍団”という、いい意味でぶっ飛んだ企画をいかにして創造することができたのだろうか。
じゃあそっくりさんを募集したらどうなの?
そこで、このイベントの発案と運営を担当したDeNAの広報・コミュニケーション部の関根志穂さんと、エンタテインメント部の矢吹優一郎さんに話を訊いてみた。
まず事の発端を関根さんが教えてくれた。
「最初、交流戦 SERIESの広告ビジュアルを作る際に、普段よりも広くお客様に波及する話題性のあるPRをしたいと考えていて、以前から球団の広告制作でご一緒していたカイブツ社(kaibutsu inc.)の方々にいろいろとアイディアを出してもらったんです」
そこでカギとなったのが、ロッテ戦の3日間、来場者に先着順で配られる、選手の顔を大写しにしたTシャツだった。
矢吹さんがつづける。
「あのTシャツを制作することはすでに決まっていたので、それを生かせるようなアイディアはないかと、カイブツ社のスタッフと話し合ったんです」