月刊スポーツ新聞時評BACK NUMBER
“ジンクス破り”を予見していた人物は誰? タスティエーラ&レーン騎手が69年ぶりの「テン乗り」でダービー制覇!
text by
プチ鹿島Petit Kashima
photograph byKeiji Ishikawa
posted2023/06/01 11:00
今年のダービーを制したタスティエーラとレーン騎手。テン乗りでのダービー制覇は1954年のゴールデンウエーブ以来となる
そんな歴史的オークスだったが、私はある馬にひそかに注目していた。それは「キタウイング」。中森明菜さんの名曲「北ウイング」を思い出す馬名で味わい深い。しかもこの馬、明菜さんの動きと「連動」していることがちょいちょいあった。
まず昨年の8月28日におこなわれた「新潟2歳S」で優勝(4番人気)。すると2日後に”本家”の中森明菜さんが本人名義のツイッターなどを開設して再始動に備えた動きを見せたのだ。
さらにクリスマスイブの日、明菜さんは久しぶりにツイッターを更新してファンに発信。すると年明けの「フェアリーS」でレースで11番人気という穴馬の立場だったキタウイングが激走して優勝。
中森明菜が動けばキタウイングも走る。もしくはキタウイングが走れば中森明菜も動く!?
この連動性が気になったので4月の桜花賞もキタウイングに注目したが、12着(12番人気)。仕方ないと思ったその矢先、また明菜さんに動きがあった。デビュー記念日となる5月1日、4カ月ぶりにツイッターを更新してファンへのメッセージを投稿したのだ。
はたしてオークスのキタウイングは…
こうなると5月におこなわれるオークスでもキタウイングが気になる。レース当日はキタウイングの馬券を購入して観戦。絶対的な存在のリバティアイランドがいるので1着を当てる単勝馬券ではなく、3着までに入れば当たりという複勝を購入した。
結果は16番人気で15着。でもワクワクさせてくれました。無事で完走が何より。
そもそも明菜さんのツイッターの5月1日の表明は、
《いつも応援してくださるファンのみなさまへ。本日はデビュー記念日となります。こんなにも長い間、みなさまと共に過ごさせていただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。万全な体調ではないため申し訳ない気持ちもいっぱいですが…41年目もどうぞよろしくお願いいたします。あきな》
という内容だった。焦らずじっくり、ゆっくり、歩みをすすめていただければよいのだと思う。
同じように、いつかまたキタウイングも、さりげなくゴール板前に姿を見せてくれたら。