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松木玖生のPK失敗よりも…「後半に落ちるチームはW杯にいない」U-20日本代表がコロンビアに突きつけられた“試合の機微と強度の欠如”
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byHector Vivas - FIFA/Getty Images
posted2023/05/26 11:03
プエルタとデュエルする松木玖生。コロンビアの個人能力の前に屈したU-20日本代表は、GS最終戦でどんな戦いを見せるか
「身体能力やスピードで劣るところはあるかもしれないですけど、日本の強みはチームとして戦えるところ。セネガル戦で最後、後ろを5枚にしたのも自分たちでやったこと。自分たちで考えてやれるのも強みなので、しっかり修正してベースの部分は続けていけば、イスラエルには勝てると思います」
田中がそう力を込めれば、山根も修正を誓う。
「後半になって落ちるチームはワールドカップにはいない。僕らもそこでもう1段階、相手よりもギアを上げられるかどうかが大事になってくる。セネガル戦も後半になって自陣に引きこもるシーンが多かったので、もっと強気にいかないと。チーム全体でバラバラにならないことが大事なので、みんなで修正し合っていきたいと思います」
福田、永長ら各選手の起用の目処は立っている
セネガル戦、コロンビア戦の2試合で菊地脩太(清水エスパルス)以外のフィールドプレーヤーがピッチに立った。「相手を分析して、その相手に勝てるメンバーを起用する」と総力戦を打ち出す冨樫監督にとって、選手全員に起用の目処が立っていることは大きい。
コロンビア戦で途中出場した福田師王(ボルシア・メンヘングラードバッハ)と坂本一彩(ファジアーノ岡山)の2トップは、スタートから起用して多くの時間を与えれば、相手への脅威となりそうだし、初戦で不出来に終わった永長鷹虎(川崎)も途中出場したコロンビア戦ではらしさを発揮した。
グループステージ突破が懸かった第3戦で指揮官は、どのメンバーを送り出すのか。運命のイスラエル戦は5月27日18時(日本時間28日6時)にキックオフされる。
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