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「Vリーグにも世界一になれるチャンスがある」常に“新しい挑戦”を追い求める先駆者・石川祐希が考えるバレーボール界の未来
text by
田中夕子Yuko Tanaka
photograph byTakahisa Hirano
posted2023/05/10 11:00
世界最高峰のイタリアでプレーする石川祐希。「世界一」を目指し続ける理由や変革に動くVリーグへの期待を語った
3位決定戦を終えた石川は早々に帰国し、直後に日本代表へ合流する。主将として臨む、また新たなシーズンが始まる。9月にはパリ五輪出場をかけた予選が日本で行われる。8カ国中2位に入れば出場権が得られる大事な戦いだ。
視野を広げれば、今年は福岡で水泳の世界選手権、沖縄で男子バスケットボールのW杯が開催され、東京で開催されるバレーボールの五輪予選と同時期には、フランスでラグビーW杯もある。
昨年末のサッカーW杯や、今春のWBCに目を輝かせた子どもたちが、少しでもバレーボールに興味と関心を持てるような戦いを――。
五輪の出場権を得るだけでなく、日本代表として戦う以上、背負う責務もあることは石川に限らず、代表選手ならば重々理解している。
「ミラノも日本代表も状況が似ているんです。どちらも、あと一歩、二歩のところで負けている。だから、ここでちゃんと勝つためのプレーをしていけば、代表にも自然とつながっていく。クラブだろうと代表だろうと、勝たせる選手になる、ということに変わりはないです」
ブレずに見据える今、そしてこれから。どんな選択を重ね、この先どれだけの扉を開いていくのだろう。
間違いなく言えるのは1つだけ。日本のバレーボール界に、石川祐希がいること。だからこそ広がる未来がある。これ以上ない誇りだ。
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