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パリ世代欧州遠征で“アピール成功の7人”は誰? 大岩監督が「その場凌ぎになってはいけない」と語ったベルギー戦の“深い思惑”
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byMutsu Kawamori
posted2023/03/31 11:05
ベルギー戦で追撃のゴールを決めた佐藤恵允。結果は1分1敗だが、この遠征はパリ世代にとって大きな経験となったはず
センターフォワードに関しては、柏の前線を張る細谷に対抗しうる選手が見当たらない。今回、負傷の影響で選出されなかったスコットランド・ハーツの小田裕太郎はスピードが武器のウインガータイプ。U-20アジアカップで活躍したFC東京の熊田直紀が食い込んでくることを期待したい。
「世界基準を遠征のたびに知ることができている」
6月のU-21欧州選手権に向けて準備を進めるチームとの2連戦は、パリ五輪を目指す若い日本代表選手たちに大きな刺激を与えたようだ。
それは、例えば、藤田のこんな言葉からも窺える。
「ベルギーの8番(アステル・ヴランクス)は本当にレベルが高かった。彼はミランで出ている選手。そういう世界基準を遠征のたびに知ることができているので、本当に貴重だと思っています」
世界基準を体感し、再び所属クラブでの戦いが始まる。次の海外遠征は6月、イングランドとの対戦が予定されている。そのときまでに、どれだけの選手が自チームでポジションを奪い取っているだろうか。
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