堂前　20人ぐらいは考えたのかな。昔、ああやって2人で大喜利をやり合うようなネタがけっこうあったんですよ。なので、できたときは懐かしい感じがしましたね。

――マラソンという舞台設定はどういうきっかけで生まれたのですか。

堂前　そもそも大阪国際女子マラソンの特番用に作ったネタだったんです。

兎　中継局が「マラソンあるある-1グランプリ」というのを開催して。マラソン縛りの2分のネタをつくってください、と。なので、もともとM-1用につくったネタではないんです。あのネタは1月には出来ていたんですけど、それからしばらくやらなかった。よくなりそうだったので、隠していたというのもあるんですけど。それでM-1の時期が近づいてきたあたりで改良したら、すごいウケるようになって。

――おもしろランナーのアイデアは、2人で出し合うものなのですか。

兎　そうですね。

堂前　いや。

兎　まあ、出し合うんですけど、基本、採用はされないんで。

堂前　いや、違います。出し合うまでいってないです。

――100パーセント、堂前さんのアイデアなわけですか。

兎　いや、でも、出し合うんですけど……。

堂前　出し合ってない。

兎　昔は出してたんですけど、採用されないことが続き過ぎて、出さなくなりました。

堂前　（黙って、うなずく）

「大奥って、僕はほぼわかってない」

――出てくるランナーが、ことごとくバカバカしくていいんですよね。「ラジオでウラ実況！　M-1グランプリ2022」に出演していた笑い飯の哲夫さんがすごく喜んでいました。「スカタンを入れてくるのが嬉しい」と。

堂前　スカタン？

――哲夫さんが言うには1つ目、2つ目とボケをおもしろくしていき、3つ目で落とす。そして4つ目に本当にくだらない、意味不明なボケを挟むとドカンとウケる。そこでリセットし、また1つ目に戻れば、永遠にボケ続けることができるんだ、と。

兎　順番は考えていましたけど、そういうの、スカタンって言うんですか。

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