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チェコ代表と大谷翔平…試合中に何を話した? 愛され軍団は“帰国時のお土産”もスゴかった「すぐに職場復帰」「お菓子の試食なのに“こんにゃく”が…」
text by
水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph byJIJI PRESS
posted2023/03/15 17:00
日本の野球ファンの心をつかんだWBCチェコ代表チームが、幸せな5日間を終え日本を去った
「僕らはこの大会まで冬の間ずっと、オオタニやダルビッシュ、ササキと対戦することを想定し、シミュレーションし、戦う準備を続けていたんだ。それが僕らの最高のモチベーションになっていた。そして遂に“その時”が来て、試合中の一瞬一瞬を僕らは楽しんだ。自分がプロ選手になった気持ちになれた」
佐々木朗希のサプライズ訪問に…
日本の先発、佐々木朗希から左膝に162キロの球を受けたウィリー・エスカラ外野手(24歳)も、あの打席に満足感があったという。
「ササキは素晴らしい投手だ。打席に入って彼と対したのは、最高にカッコイイ瞬間だったよ。デッドボールの1つ前の球を僕はファウルにしたんだけれど、ファウルにできただけでもうれしかった。彼はそれほどの投手だということだよ」
デッドボールの2日後、佐々木がチェコ選手たちの宿泊先に、いっぱいに入ったお菓子の袋を2つ持参して会いにきたことで、その人柄にも感激した。いっぱいのお菓子の差し入れには他の選手たちも喜び、一塁手のマルティン・ムジーク(26歳)は「食べるのが楽しみ」と話していた。
大谷とベース上で何を話した?
実は日本のお菓子には興味津々だったと、ムジークは言う。来日してから日本のお菓子の試食にチャレンジする動画をチェコ野球連盟の公式YouTubeチャンネルで公開したりもしている。お菓子の中にはなぜかこんにゃくも紛れ込んでおり、袋を開けて匂いをかいでびっくりというオチもあった。一番気に入ったのは「マッシュルームのような形をしたチョコレートのお菓子」だという。今大会については「素晴らしい経験ができた。オオタニとベース上で少し話もできたよ。彼は、あんな遅い球を初めて見たと、あの日の先発投手だったオンジェイ・サトリア(26歳)のことを言って、一緒に笑いあったんだ。本当に楽しかった」と振り返った。