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猛牛のささやきBACK NUMBER
オリックス森友哉「スゴい意識やな」と驚いた山本由伸のブルペン投球、その理由は? “WBC辞退”の真相や宮城&宇田川への期待も語る
posted2023/03/02 11:03
text by
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph by
Sankei Shimbun
4年総額18億円という大型契約で西武からオリックスにFA移籍した森友哉。攻守で大きな期待を背負う27歳は、早速春季キャンプから存在感を発揮している。新天地での日々や2023年に懸ける意気込みをNumberWebに明かした。後編は昨季の日本一に貢献した投手陣について。辞退したWBCへの思いも語っている。【全2回の2回目/#1へ】
オリックスで初めての春季キャンプを迎えた捕手の森友哉は、キャンプインから積極的にブルペンで球を受け、コミュニケーションを図ってきた。
昨年、日本一の原動力となった投手陣の球にも、「衝撃はないかもしれないですね」と言う。
打者として、オリックス投手陣のレベルの高さを嫌というほど感じていたからだ。
「“あーやっぱりな”という感じですね。基本みんな、対戦しているので」
ただ、チームメイトになり、実戦のマウンドに上がるまでの過程を間近で見て改めて凄みを感じる投手もいる。エースの山本由伸だ。
ブルペンで感じた山本由伸のスゴさ
「キャッチボールを見ていても、一番時間をかけてやっています。1球1球、本当に丁寧に投げている。試合の中でも、なんというか、思い切り放ってるんですけど、丁寧に投げているなという感じがしますね。だから器用やなと思います。両方を一気にできるというのはすごい。
ブルペンから1球1球、何か意図があるんだなというのは感じます。こういう打ち取り方をしたいとか、こういうボールでこういうふうに空振りを取りたいとか。そういうイメージを持って投げていることをすごく感じ取れるピッチャーだと思います」
「変化あります?」
「今のどうですか?」
「ちょいシュートですか?」
「まっすぐ行ってますか?」
こんなふうに、ブルペンでの山本はほぼ1球ごとに捕手に聞いて確認する。
森は、「あそこまですることは(他の投手は)ないと思いますね。究極だと思います。すごい意識やなと思いました」と感心する。