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「27歳でスーパーボウル」19歳の世界王者“THE D SoraKi”のダンス哲学「アーティストと同じ地位になった時に自分は死ねる」
text by
雨宮圭吾Keigo Amemiya
photograph byKiichi Matsumoto
posted2023/02/24 17:01
サッカー少年時代やダンスを始めたきっかけを語った世界王者THE D SoraKi(19歳)。撮影ではキレのあるダンスを披露した
幼稚園の頃にはダンスと並行してスポーツもしていた。日本代表の田中碧がOBにいるバディスポーツ幼児園でボールを蹴るサッカー少年でもあった。
「キーパーだったけどセンスがあると言われて、年長の頃に小3くらいのクラスにスカウトされてやってました。サッカーももちろん好きだったんですけど、小学生になる時にダンスとサッカーどっちにするか考えてダンスを選びました」
昨年12月、サッカー日本代表がW杯を戦っていたのとほぼ同じ時期に、SoraKiは自らが選んだ道で世界の頂点に立った。大きなステップを刻んだ彼は、この先にどんな夢を抱いているのだろうか。
スーパーボウルのハーフタイムショー
まず8月には昨年本戦に初出場したバトルイベント『Summer Dance Forever』がオランダ・アムステルダムである。この世界最高峰のイベントで優勝することも大きな目標の一つ。
ただ、スケールの違うとびきり大きな野望がある。
「スーパーボウルのハーフタイムショーをやりたいんです」
SoraKiは言った。おぼろげながら、すでにショーの具体的なイメージまであるようだった。
「27歳ぐらいまでにはやりたいなあ。JAY–Zがハーフタイムショーのプロデューサー的な立場になっているので、知り合えたらチャンスがあるかな(笑)。
バトルは好きだから続けていきたいけど、ダンスでいろんな業界に進出したいです。パリコレみたいなファッションショーで踊ったり、アーティストとコラボしたり。バックダンサーをするのが嫌いで、自分がメインになりたいし、ダンサーがメインであってほしいなと思ってます」