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「W杯出番なし」からのリスタート…柴崎岳は今、スペイン2部でどうなっている?“思いを内に秘めたはず”30歳の今を撮った
posted2023/01/11 17:00
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
1月6日、リーガ2部22節、柴崎岳(30)所属のレガネス対ルーゴ戦を撮影した。
21節終了時点でリーガ直近の10節無敗(5勝5分)で9位と好調を維持するレガネス。
その中で柴崎は中盤のレギュラー格としてチームを支えてきた。しかし、レガネスが戦うリーガ2部では、W杯での中断がなかったため、日本代表MF不在で日程を進めてきた。その間、柴崎不在の穴を埋めて6試合を2勝4分けと無敗が続く。
W杯メンバーの一員だった柴崎は、クリスマス休暇前の最終節となった12月19日、対サラゴサ戦よりチームに復帰。先発出場こそならなかったが途中出場を果たし、22年最後の試合を勝利で終えている。そしてクリスマス休暇明け初戦として、ルーゴをホームに迎えた。
柴崎が控えの中で、サポーターがまさかの落下
日本人取材者としては――柴崎の先発復帰に期待をしていたが、無敗を続けるチームにおいて、イディアケス監督は、大きな変更は行わず、2戦連続での控えメンバーとなった。
先発グループにやや遅れてアップに現れた柴崎は、まずピッチの状態を確かめる姿が見られた。この日のマドリードはかなりの冷え込みで、ピッチ状態にも気になる点があっただろうか。またアップ終わりには、ピッチ中央で円陣が組まれ、士気を高めた。
昇格プレーオフ(6位以内)に回るためにも、降格圏19位に沈むルーゴから確実に3ポイントが欲しい勝負だった。
入りこそ遅かったが、キックオフ21時が近づくにつれ多くのサポーターがスタジアムを埋めていった。
試合序盤にはテンションの上がりきったサポーターの1人が、3メートルほどある応援席最前列より落下するアクシデントがあった。意識はあるものの朦朧としており、試合も一時中断、救護班が呼ばれタンカで運ばれた。
審判はこの事態がコントロールされていることを確認した後、試合を再開したが、救護が続く中での再開に大きなブーイングが響き、事態を正確につかめていない選手たちにも戸惑いの表情がみられた。