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千代の富士に九重親方が伝えた「筋肉ピクピクさせてでも威嚇しろ!」…本人は「“パパが負けて悔しくて泣いた”と言われたらね」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byJIJI PRESS
posted2022/11/13 11:01
1985年秋場所で優勝した千代の富士(左は北勝海)
千代の富士の鍛え上げられた肉体の写真がネット上で“拡散”されると、次女でありファッションモデルである秋元梢さんが「うちの父です」と返信したことによって、さらに大きな話題に。そこから現役時代を知らない若年層が、千代の富士に興味を持つことになった。
そんな偉大な父は現役時代、子供たちにたっぷりの愛情を注いでいた。引退時の「Number」が実施した緊急取材で「上のお嬢さんが『負けると泣くから、頑張らなくちゃ』と冗談のように言っていましたよね」と質問を受けると、「いや、冗談じゃないんですよ。こりゃほんとの話なの」と切り出して、黒星を喫したときに国技館から自宅に戻った際のことをこう回想する。
「帰ったらね。目の下に涙の跡が。(中略)しょっちゅう泣かれちゃたまらないですからねえ」
「家庭をもって女房がいて、で…」
このように少しおどけた千代の富士だが「家庭をもって女房がいて、で、子どもができた。じゃまた、新たな気持ちで頑張っていかなきゃいけないという気持ちにさせてくれたんじゃないかな」と感謝の思いも語っている。
1人の父親として、強さを見せよう。その思いが千代の富士にとって大きなモチベーションになっていたのだろう。
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