聡明な加藤ならば、日本の生活やカルチャーにもすぐに馴染むだろう。日本語学校にも通わず、アメリカでも人気の日本アニメや漫画に特に興味を抱かなかったにもかかわらず、それでもハイレベルの日本語力を維持したスマートさがあれば、“もうひとつの母国”でもコミュニケーションはなんら問題ないはずだ。

　あとはフィールド上で、どれだけアメリカ仕込みの持ち味を発揮できるか。メッツ時代のプレーを見て感銘を受けたという新庄剛志監督の元で、どんなプレーを見せてくれるか。

メッツ時代の新庄剛志　©︎Kazuaki Nishiyama

　新天地で、また新しいプレイボールの声が聞こえてくる。アメリカで道を切り開いた“フィールドの求道者”が、日本で何を得て、どんな言葉でそれを表現してくれるか、今後が今から楽しみでならない。

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