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天皇賞・秋は最強古馬勢よりも“ハイレベルな3歳勢”が有利か?“とんでもない馬”イクイノックスの心強いデータ「ダービー2着馬は…」

posted2022/10/29 17:00

 
天皇賞・秋は最強古馬勢よりも“ハイレベルな3歳勢”が有利か?“とんでもない馬”イクイノックスの心強いデータ「ダービー2着馬は…」<Number Web> photograph by Keiji Ishikawa

皐月賞、ダービーでは2着だったイクイノックス。今回は満を持して秋の盾を狙う

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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Keiji Ishikawa

 激戦を制するのはハイレベルな3歳勢か。それとも充実期を迎えた古馬勢か。

 秋の中距離王者を決める第166回天皇賞・秋(10月30日、東京芝2000m、3歳以上GI)は、新旧のトップホースが激突する、見応えある一戦になりそうだ。

 天皇賞・秋が2000mに短縮されたのは1984年。出走条件が4歳以上から3歳以上に変更されたのは87年のことだった(37年の第1回天皇賞・秋と38年の第2回天皇賞・春にも3歳馬は出走できた)。

 87年以降、36頭の3歳馬が天皇賞・秋に出走し、96年バブルガムフェロー、2002年シンボリクリスエス、2021年エフフォーリアの3頭が勝利をおさめている。

 今年出走する3頭の3歳馬は、前記3頭につづく勝利をおさめても不思議ではない実力馬ばかりだ。

とんでもないポテンシャル

 3頭のなかで、最も戴冠に近いところにいるのは、皐月賞とダービーでともに2着に惜敗したイクイノックス(牡3歳、父キタサンブラック、美浦・木村哲也厩舎)だろう。

 昨秋の東スポ杯2歳ステークスから約5カ月ぶりの実戦となった皐月賞は、直線なかほどで一度は抜け出すも、僚馬ジオグリフに切れ負けするような形で1馬身差の2着。ダービーでは、メンバー最速の末脚を繰り出し、ゴール前でドウデュースを追い詰めたが、首差及ばなかった。

 皐月賞では序盤に他馬にぶつけられてスイッチが入ってしまい、ダービーでは直線入口でややスムーズさを欠くなどしたが、それでも際どい勝負に持ち込んだ。どちらも大外18番枠からのスタートで、しかも、ダービーがキャリア4戦目だったことを考えると、とんでもないポテンシャルを秘めていることがわかる。

【次ページ】 同厩舎の“エース”はジオグリフ?

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