Number World Cup ExpressBACK NUMBER
「フォワードはウシガエル、キーパーはヒキガエル…」ボクシング金メダリスト・入江聖奈がカエルジャパンの監督になったら?
text by
渋谷編集室 with ABEMASports Graphic Number with ABEMA
photograph byTomoki Hirokawa
posted2022/10/28 11:00
卒業後は東農大大学院に進んでカエルの研究に専念する予定。そのためボクシングは11月の全日本選手権が最後となる
――ボクシングは小学2年生から始めたということですが、サッカーの経験はありますか?
入江 小学校ではよくグラウンドに出てサッカーをして遊んでました。なでしこジャパンが世界一になった時はカッコいいなあと思いました。小学生の時からサッカー部ってめちゃくちゃ部員がいるじゃないですか。サッカー、野球、バスケットボールって競技人口がすごく多いなと感じていたので、そのトップ中のトップの一握りの人達っていうのは本当にすごい存在だなあと憧れていました。同じ日本代表という肩書きになった今でも、住む世界が違うように感じています。
――サッカーは団体競技でボクシングは個人競技。見たり、読んだりして、何か違いは感じます?
入江 ボクシングは自分のせいだから負ける、という感じなんですけど、団体競技は自分が 100 点満点でもチームメイトが理由で負けちゃうこともあるじゃないですか? そこを許せるのって本当に優しい人たちばっかりだなといつも思うんです。
――入江さんだったら許せない?
入江 たぶん……許せないかもしれないです。今まではずっと個人競技をしてきて、団体競技の経験は強いて挙げるなら4×100mリレーぐらいですね。自分の出来が良ければ結果に繋がるという世界で生きてきたので、団体競技をされてる方は心が広いんだろうなと尊敬しています。
サッカーは守るほうが気合が入る
――それでももし自分がサッカー選手になるんだったら、どんなポジションをやってみたいですか?
入江 絶対にディフェンダーです。私、たぶん守る方が好きなんですよね。気合が入る。体育の授業でサッカーをするときも、ボールを奪う方が好きですね。相手が攻めづらそうにしている顔を見ると、すごく楽しくなります。
――ファイトスタイルとは真逆ですね。
入江 どうしてなんですかね。ボクシングはもちろん打つ方が好きなんですけど(笑)。でもサッカーを見るなら、すぐに凄さの伝わるわかりやすいプレーがいいです。素人なのでなかなか他のところに目が届かないですから。中学生の時はネイマールが好きでした。めっちゃ華麗なドリブルで、私はメッシよりもネイマール派でした(笑)。