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EKIDEN News代表の西本武司が語る「長距離練習ではなくタイムトライアルこそパーソナルベストを出せる理由」 

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林田順子

林田順子Junko Hayashida

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photograph byYuki Suenaga

posted2022/10/27 11:01

EKIDEN News代表の西本武司が語る「長距離練習ではなくタイムトライアルこそパーソナルベストを出せる理由」<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

レースの感覚を身体に叩き込む

 タイムトライアルはもちろんロードでもいいのですが、できればトラックを選んでください。ロードだと条件が曖昧になりがちですが、トラックであれば正確な距離と時間を測ることができます。また、1人では強度が上げられないという人はタイムトライアルレースに出ることをおすすめします。このとき大切なのは、陸連非公認レースを選ぶということ。公認レースではWA(世界陸連)規定外のシューズは履けないため、トラックでは厚底シューズを使うことができません。でも非公認であれば出走が可能。故障を避けるためにも、ロードと同じ感覚で走るためにも、非公認であるというのは重要なポイントです。

 タイムトライアルレースは、ナチュラルドーピングのようなもの。自分ひとりの練習では出せないタイムも、短い距離のレースなら出すことが可能です。そしてこの感覚を身体に叩き込めれば、フルマラソンでのPB更新へとつながります。タイムトライアルを上手に活用してみましょう。

西本 武司Takeshi Nishimoto

1971年、福岡県生まれ。EKIDEN News主宰。一般社団法人OTT代表理事。『あまりに細かすぎる箱根駅伝ガイド!』(ぴあ)の監修や、インターネットラジオ『Track Town JPN』(文化放送)に出演するなど多方面で活躍。

タイムトライアルレースを要チェック!

\トップランナーが走りをサポート/
オトナのタイムトライアル
実業団や大学陸上部、元選手などトップランナーがペースメーカーを務め、ランナーの走りをサポート。ボランティアや観客も一体となり、大会を盛り上げる。次回開催は11月5日。

\アシックス主催の市民ランナーレース/
META:Time:Trials Japan Series
全国6会場で実施したリアル予選とバーチャル予選の上位による頂上決戦。10月中旬よりバーチャルで第2弾の予選開始。上位者は年末開催のリアルレース「Beyond2022」へ招待。

\河川敷で毎月開催の市民レース/
マイクロレース多摩川
毎月多摩川沿いで開催されていて、当日エントリーも可能と、参加しやすいのが魅力。大会を主催するNR多摩でスペシャルコーチを務める金哲彦さんも参加している。

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