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プロ野球PRESSBACK NUMBER
ドラフト「本当の豊作年」ベスト20…イチローの1991年&松坂大輔の1998年が3位タイ、ではトップ2は?《ドラフト年×全選手成績で順位化》
text by
岡野誠Makoto Okano
photograph byJIJI PRESS
posted2022/10/20 11:23
長嶋茂雄監督がドラフト1位で引き当てた松井秀喜。レジェンド擁する1992年ドラフトの代は何位に?
11~20位…際立つ「ドラフト外」秋山幸二のスゴみ
【ドラフト「本当の豊作年・不作年」ランキング11~20位】
11位:2002年 S:1人 A:6人 B:14人 2900点 和田毅、村田修一、坂口智隆
12位:1966年 S:2人 A:4人 B:15人 2900点 江夏豊、平松政次、基満男
13位:2005年 S:2人 A:3人 B:17人 2900点 山口鉄也、平野佳寿、松田宣浩
14位:1967年 S:1人 A:6人 B:12人 2700点 村田長次、松岡弘、小川亨
15位:1980年 S:3人 A:4人 B:9人 2600点 秋山幸二、駒田徳広、大石大二郎
16位:1994年 S:2人 A:3人 B:14人 2600点 宮本慎也、稲葉篤紀、西口文也
17位:1981年 S:2人 A:4人 B:11人 2500点 工藤公康、西村徳文、伊東勤
18位:1971年 S:0人 A:7人 B:11人 2500点 小林繁、山本和行、弘田澄男
19位:1987年 S:1人 A:4人 B:14人 2500点 立浪和義、伊良部秀輝、吉田豊彦
20位:1976年 S:0人 A:9人 B:6人 2400点 宇野勝、斉藤明雄、佐藤義則
20位の1976年はS評価こそいないが、A評価9人は歴代最多。内野フライを“ヘディング”して星野仙一を激怒させたイメージの強い中日3位の宇野勝だが、ショートでホームラン王を獲得し、通算338本塁打の強打者だったことを忘れてはならない。ほかに大洋1位の斉藤明雄(明夫)は日米合算の上原浩治と斎藤隆を含め8人しかいない100勝・100セーブ、広島1位の山崎隆造もベストナイン3回、ゴールデン・グラブ4回と名を刻んだ。ドラフト外でも広島の大野豊、日本ハムの島田誠という名選手が生まれている。
15位の1980年は大学のプリンス・原辰徳(巨人)、社会人の顔・石毛宏典(西武)、甲子園のスター・愛甲猛(ロッテ)という人気者がドラフト前から話題になっていたが、同年の選手で最も高い成績を残したのはドラフト外の秋山幸二(西武)だった。大学進学を表明していたため、どの球団も指名しなかったが、“球界の寝業師”と呼ばれた西武の根本陸夫管理部長が入団に漕ぎ着けた。巨人2位の駒田徳広は1位の原以上のヒットを放った。
1980年生まれの『松坂世代』が大学4年生になる2002年はドラフト前から豊作と謳われ、実際に11位と結果を残した。ダイエー1位の和田毅は日米合算で2000投球回数を超え、勝率で歴代ベスト15に入ってS評価に。最後の近鉄戦士となった坂口智隆は6年目から頭角を表し、1526安打を積み重ねた。
それでは、ベスト10を見ていこう。