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「オオタニの球は予測不能」、プホルス先生「これほど楽しいものは…」 大谷翔平へ超一流メジャーリーガーからの絶賛〈W規定到達〉
posted2022/10/06 11:02
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Nanae Suzuki
<名言1>
彼を見るのはいつも楽しいよ。彼はスーパースター。そこにいるだけで華がある選手だ。
(ブライス・ハーパー/NumberWeb 2022年6月6日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/853486
◇解説◇
2022シーズンの大谷翔平は投打両面のレベルから見て、さらなる成長を見せた1年と言えるだろう。日本人メジャーリーガーとして初となる2年連続の30本塁打超えやベーブ・ルース以来となる「2ケタ本塁打2ケタ勝利」を達成した。
さらに現地時間5日(日本時間)にアスレチックス戦に先発すると5回1失点で規定投球回数にも到達。規定打席とともにメジャー史上初となる「投打同時規定」をクリアした。シーズン通じて二刀流がメジャーで一級品のクオリティを保ったからこその快挙だと言えよう。
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誰もが歩んだことのない道を走り続ける大谷に対しては、超一流クラスのメジャーリーガーからも称賛が相次いでいる。まず紹介するのは2021シーズン、大谷とともにリーグMVPに輝いたハーパーの“オオタニ評”だ。
6月3日、エンゼルスvsフィリーズの交流戦でのこと。この日の試合で大谷は3打数無安打1四球で終わる一方、ハーパーは2本塁打4打点。通算285本塁打を放つなど実績十分のスラッガーに軍配が上がったものの、ハーパーはこのように大谷について話している。
「彼が自分の仕事をするのを見るのはとても楽しかった。見ていて微笑ましくなるほどだった。彼がメジャーの激しい競争レベルの中でやっている二刀流はとても印象的なことだし、彼と同じことをできる選手はいない。素晴らしい選手だ」
試合に出続ける大谷について、ハーパーが感心したのにはワケがある。
今季序盤戦からハーパーは右ひじに不安を抱えて「DH」での出場が主になった。「自分達の仕事に徹し、全力でプレーする。ファンはそれを待っている。我々は前へ進み続ける」と語り、通算122盗塁など、打撃以外も全力プレーを信条としている男だけに――コンディションが整わない自身の状態にジレンマを感じるところもあった。
だからこそ投打両面で活躍を続ける大谷について聞かれて「成功を収めた選手との戦いは本当に楽しい」と、その力を認めたのだろう。
球種が平均以上に多く、どの球種も…
<名言2>
彼の球はすべてが予測不能だ。
(JD・マルティネス/NumberWeb 2022年5月15日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/853198
◇解説◇
2022年の大谷は大活躍の一方で、低調なエンゼルスの戦いぶりもあって――夏場には「トレードの噂」報道がついて回った。
結果的に残留、そしてシーズン最終盤には「単年で年俸43億円」とも言われる契約延長に至ったが、移籍先候補の1つとして挙げられていたレッドソックス相手にも、圧倒的な存在感を見せつけた試合があった。