大谷翔平にMVP男・ハーパーが贈った“熱いエール”の内容とは？「彼はスーパースター。みんな、成功するのを見たいんだ」《ついに初対戦》

　6月3日、フィラデルフィア。2021年の両リーグMVPが、お互いのキャリアにおいて初めて対峙した。

　フィリーズのブライス・ハーパーは4打数2安打、2本塁打、4打点。エンゼルスの大谷翔平は3打数無安打1四球。フィリーズが10対0で大勝した試合後、ハーパーは大谷について言及した。

「彼を見るのはいつも楽しいよ。彼はスーパースター。そこにいるだけで華がある選手だ。彼の試合の運び方や投球は遠く離れたところから（テレビ観戦など）ではわからない。彼が自分の仕事をするのを見るのはとても楽しかった。見ていて微笑ましくなるほどだった。彼がメジャーの激しい競争レベルの中でやっている二刀流はとても印象的なことだし、彼と同じことをできる選手はいない。素晴らしい選手だ」

　話す口調は穏やかそのもの。報道陣の目をしっかりと見ながら、ときおり優しく微笑みながら質問に答えるその姿は、まさにMVPの振る舞いだった。

ブライス・ハーパー　©Getty Images

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怪我がありながら戦うハーパーの思い

　右肘の状態が思わしくないハーパーは4月17日以降、「DH」として出場を続けている。右肘内側側副靭帯に損傷が見つかりボールが投げられない状態。PRP注射の治療も試みた。走攻守において全力プレーを信条とするハーパーにとって「右翼」の定位置に就けない現状はストレス以外の何ものでもない。それでも彼はチームのため、ファンのため、そして自身のために「DH」としての出場を続けている。その思いはたったひとつだ。

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