Number ExBACK NUMBER

「今は脱ぎたくない」熊本移住、井手らっきょ62歳が裸芸を封印していた!「くりぃむ上田晋也の兄と一緒にモルックにハマっています」 

text by

甚野博則

甚野博則Hironori Jinno

PROFILE

photograph byTakuya Sugiyama

posted2022/09/26 11:04

「今は脱ぎたくない」熊本移住、井手らっきょ62歳が裸芸を封印していた!「くりぃむ上田晋也の兄と一緒にモルックにハマっています」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

2018年から熊本に移住し、カラオケスナックを経営する井手らっきょ。その暮らしぶりを聞くと…

井手 ダーツのプロになりたかったんですよ。ダーツはトータルで10年くらいやりましたね。きっかけは、舞台とか一緒に出ていた仲間に、2次会にダーツ行きましょうと連れていかれまして。こうやって投げるんですよと教えてもらいながら、実際に投げたら、まぐれで全部ブルに入ったんです。俺、天才だわって思って、マイダーツを買って本格的にやり始めました。でも、そんなにうまくいかないですよね。買ったはいいけど、力は関係ないので女性にも平気で負けるんですね。それで、僕の負けず嫌いに火がついて、これはもう真剣にやろうと思って、どうせやるならお店を作っていつでもできるようにしようと今から10年ほど前にダーツバーを開きました。そこで暫くやっていたんですが、熊本に移住するときに閉めました。

熊本はホッとする。毎日にゆとりができました

――熊本に移住するきっかけは?

井手 こっちに来るきっかけとなったのが、2016年に大震災があった年で、こちらの番組にちょこちょこ呼んでもらえるようになったんですね。コメンテーターをしたりして。そうすると1週間に1回呼ばれ始め、段々と熊本の仕事が増えていった。それだったら俺、こっちに引っ越した方がいいんじゃないかとなって。東京でレギュラーもなかったので、じゃあ、引っ越しますってなったのが移住のきっかけなんですよ。東京で仕事があるときは、こっちから逆に行けばいいかって思って。で、引っ越して来たら、なんていい所なんだと。物価も家賃も安いし、自然もたくさんある。東京は便利で遊ぶところがたくさんありますけど、熊本はホッとする。毎日にゆとりができましたね。昔の同級生と会う機会も増えましたし、最近はね、こっちでモルックっていう競技をやってます。

――モルックですか?

井手 「さらば青春の光」の森田哲矢君がやっている競技です。去年は日本大会が熊本で行われて僕は4人チームで出ました。チームメンバーにはくりぃむしちゅーの上田晋也君のお兄ちゃんがいまして。彼とは地元の番組でも一緒に出ているんです。周りの友達がモルックやろうよと誘ってくれて始めたんですけど、めちゃめちゃハマって。木製の棒を投げて、木製のピンを倒し、1本のみ倒れた場合はピンに書かれた数字が得点となり、2本以上だと倒れた本数が得点となる……という競技で、ピンを倒した本数だけではなく、相手との駆け引きや、計算も必要なスポーツですよね。ゴルフのアプローチみたいに、フワーっと投げたり、技術や頭を使って、これは面白いってなった。始めてから、もう1年半になります。

以前はお店が満員になったときは裸になって…

――かなりハマっているんですね。

井手 モルックを始めたばかりの頃、熊本の菊池市で行われた大会でも準優勝しました。その後の福岡大会で、また準優勝。俺たち強いんじゃねって思って、去年の日本大会に出た時に、予選を上位で通過しましたが、決勝トーナメントは1回戦で負けちゃったんです。そのときに来ていた「さらば青春の光」チームも1回戦で負けちゃったんですよ。彼ら、1回戦でカメラを回してなかったみたいで、撮れなかったっていうんです。それで、うちのチームにきて、「らっきょさんのチームと、エキシビションマッチでカメラ回してやらせてもらっていいですか」と。隣のコートでは準決勝とか決勝をやっているんですけど、こっちのコートの方がお客さんが盛り上がっちゃって。でも、僕らが勝っちゃいましたけどね。 

――新しく没頭しているスポーツもでき、今後も熊本に定住する?

【次ページ】 まさかの糖尿病予備群になり…

BACK 1 2 3 4 NEXT
井手らっきょ
ビートたけし

他競技の前後の記事

ページトップ