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小松原組はオレンジヘアーでイメージチェンジ、春から移籍した河辺愛菜の現在は? 今季CS初戦で見えた、日本人スケーターの進化
posted2022/09/22 15:00
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph by
Akiko Tamura
9月15日に終了した、今シーズン初のチャレンジャーシリーズUSインターナショナル・クラシック。ニューヨーク州レイクプラシッドで開催されたこの試合には日本からは河辺愛菜、小松原美里&ティム・コレト(小松原尊)が参戦し、それぞれの今季の抱負を語った。
河辺愛菜は3アクセルには挑まなかったがSPをノーミスで滑り切り、フリーもミスを最小限に抑えて総合180.11で3位に入賞。シーズン初の国際試合で表彰台に上がり、順調なスタートをきった。
この大会に出ることを選んだ理由を「GPシリーズに向けて、自信がつけば良いなと思って」と語った河辺。その目的は達成できたのだろうか。
「SPをノーミスでできたこと、フリーで3+3を決められたことは良かった。ただスピンのレベルの取りこぼしなどがあり、まだまだ練習不足。スピンとステップの上達が必要だと思いました」と、自分の演技を振り返った。
スケーティングがよく伸びる河辺にとって、ホッケーサイズの北米のリンクは狭く感じたといい、ボードに接近しすぎて危うい場面もあったが、最後まで大きく崩れることなく無事に終えた。
移籍後、コーチからの指導の内容は?
この春から移籍して樋口美穂子コーチの指導を受け始めたが、特にどんな点を注意されているのだろう。そう聞くと、こんな答えが返ってきた。
「空間を使っている部分が少なくて、動きが小さくなってしまうので、もっと大きく表現することです」
質の良いスケーティングはすでに持っている彼女にとって、次の課題は体全体、空間の使い方だという。
昨シーズンは北京オリンピックと世界選手権の代表に選ばれ、大きな飛躍のシーズンだった。これらの経験を経て、どんなことを学んだのか。