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元横綱稀勢の里・二所ノ関親方が徹底解説
第二回:白鵬「左前まわし……だけじゃなかった」
posted2022/09/05 07:00
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白鵬は幕内通算103場所、1093勝199敗。幕内通算勝利数、幕内優勝45回、横綱在位84場所、幕内全勝優勝16回、通算1187勝はいずれも史上最多記録。'21年に引退し、今年7月に年寄・宮城野を襲名した
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![二所ノ関寛](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
二所ノ関寛Hiroshi Nishonoseki
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今回のテーマは、宮城野親方の元横綱・白鵬関です。私もだいぶ煮え湯を飲まされましたが、2010年に63連勝していた白鵬関を止めた十一月場所の一番や、2017年に私が初優勝した初場所の千穐楽の一番など、数々の取組が思い出されます。
白鵬関との通算対戦成績は16勝44敗。幕内優勝45回を誇る大横綱との対戦は非常に頭を使うので、まるで「詰将棋」をやっているような感覚がありました。
白鵬関が恐ろしいのは、私が一度勝って次の場所には完璧な解決策を用意してくることでした。そこで私に勝てば、普通は次の場所でも同じ相撲を取るものです。しかし、白鵬関は勝っても次の手を変えてきました。私も負けた反省をもとに準備する、白鵬関の準備はさらにその上を行くので、想像もつかない形で仕掛けら。私は取組前の研究もし、白鵬関との取組だけは「それはさすがに予想できないよ」場面がよくありました。つまり、私は取組前の「考察」の時点から負けていたことになります。
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