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プロレス写真記者の眼BACK NUMBER
“女子高生でヒールで双子”スターダム吏南が語った木村花への思い「花さんがいなかったら、プロレスをやめていた」《特別グラビア》
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2022/08/25 11:03
15歳の高校1年生ながら、ヒールとして存在感を発揮している吏南。かつて木村花と過ごした日々が、彼女にとって大きな支えとなっていた
「花さんがいなかったら、プロレスをやめていた」
プロレスラーとして頂点を目指す吏南には、忘れられないことがあるという。
「今までで一番印象に残っているのは、最近のせいもあるけど、今年の5月にやった『木村花メモリアルマッチ』です。あの大会は絶対忘れないと思います。本当に自分でいいのかな、って緊張感がエグかった。“X”がもともといて、さらにサプライズで私だったので……」
吏南は2019年4月に新木場で行われた、ユニットのドラフト会議を思い出していた。
「ドラフトでなかなか選ばれなくて不安だった時、8巡目に花さんが(後の)TOKYO CYBER SQUAD(TCS)に私を選んでくれた。花さんがいなかったら、プロレスをやめていたと思う。自分にはプロレスのセンスがないと思っていたから。その考えを変えてくれたのが花さんでした。組んでみてわかることと、戦ってわかることがある。シングルはできなかったんですが、いつか戦ってみたいと思っていた。リングでのふてぶてしさ? それはずっと花さんを見ていたから、花さんからもらったというか、学んだ部分があると思います」
妹・妃南に「うらやましい」と思うことは?
双子の妹である妃南とは、お互いに憎まれ口を叩き合いながらも仲の良さを隠せない。吏南は同じ高校に進学した妹が、短期間のうちにすっかり大人っぽくなったことについて言及した。
「妃南のおしゃれ度数は(受験勉強のため)欠場している間に一気に上がったんですよ! 勉強もめっちゃ頑張っていたんですけれど、メイクの動画を見ていたんです。今は3姉妹で一番『垢抜けてる』とか言われていて、うらやましい。私も女子力つけていかないとなぁ(笑)。やっぱり人気にはルックスも大事じゃないですか」
そんな妃南から聞いていた、姉・吏南の「食べものの好き嫌い」について本人に直撃してみた。
「ええっ!? バレてるんですか? そう、好き嫌いがやばいんです(笑)。本当ならお弁当は一緒でいいはずなのに、お母さんが大変で……。まずエビ、イカ、タコとかの海鮮がダメ。チーズもピザの溶けたやつなら大丈夫なんですけど、給食で四角いチーズが出たとき『これは無理』って。きのこ類もぜんぶ無理。かまぼこもダメ。ウインナー、牛タン、鶏肉、ゆで卵も苦手……。あ、でも卵焼きは大丈夫です。逆に好きなのは、マグロとか牛肉ですね」
そして吏南は突然、意外なものを大好きだと言い出した。
「トマトはめっちゃ好きです! ミニトマトに塩をたっぷりかけて。中学生の時、朝食にお父さんが出してくれたんですよ。今はもう、これ食べないと学校に行けない(笑)」