Number ExBACK NUMBER

元日に中畑清とおせちを…稲村亜美26歳に聞いてわかった“球界OBから愛される”理由「どうせ稲村亜美だしな、くらいの感じで素を…」 

text by

佐藤春佳

佐藤春佳Haruka Sato

PROFILE

photograph byHideki Sugiyama

posted2022/08/22 11:03

元日に中畑清とおせちを…稲村亜美26歳に聞いてわかった“球界OBから愛される”理由「どうせ稲村亜美だしな、くらいの感じで素を…」<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

美しい投球フォームと“神スイング”を武器に野球界で独自のポジションを築くタレント・稲村亜美

「小さいころ野球をやっていたこともあって、昔から年輩の方としゃべる機会も多かったので。皆さんの話を聞くのは凄く楽しいです。時々いじったりもして。意外といじられるのが好きな方が多いんですよ。江本さんや、谷沢さん、(高木)豊さんも喜ぶかなぁ。真中(満)さんに至ってはいじりを求めています(笑)。皆さん大御所すぎて、普段は周りの方からいじられないのかも? 平松さんはゴルフのライバル。『俺は亜美ちゃんにスコアを越されたら引退だな』って言っているくらいです」

生放送で失敗も…忘れられない“大御所の言葉”

 大御所OBの懐にももぐりこむ稲村はあっぱれ。とはいえ、生放送で番組内容はその日の試合次第という緊張感溢れる現場で、当初は失敗することも多かったという。

「1年目は分からないことだらけ。選手名からチームの状況など、とにかく色々なことを調べて準備はしていましたが、生放送で間違えることも多かった。よく(言葉を)噛むんですけど、ある時は“投手”が言えなくなってしまって“トウチュ”って。その日スタジオで解説をしていたデーブ大久保さんも『トウチュって何だよ!』って大爆笑。豊さんや平松さんまでツボに入っちゃって、みんなで笑っているうちに放送が終わっちゃったこともありました。デーブさんと言えば、愛のあるお説教もいただいて......」

 就任3、4年目の頃のこと。番組内で出来た稲村のコーナーの進行をするなかで、相手の言葉をしっかりとキャッチできず何度も同じようなことを聞いてしまった。

「台本を進行することに必死になって、ちゃんと相手の言葉を受け止めて投げ返す、というキャッチボールが出来ていなかった。デーブさんには『ちゃんと人の話を聞かないとダメだ』と叱られました。それからはしっかり相手の話を聞いて拾っていくことを意識するようになりました。出来ているかは分からないけれど、最近は少しずつ拾えるようになってきたかな。あれはいいきっかけになりました」

「プロ野球ニュース」の現場ではないが、「大魔神」佐々木主浩さんの言葉も忘れられないという。ある日、雑談で稲村が友人の女性アスリートについて話題にするなか、ふと「〇〇みたいな理由で試合に出られないらしいんです。かわいそうですよね」と口にした時のことだ。

【次ページ】 元日に中畑清と…「おせちを食べて初詣に行きました」

BACK 1 2 3 4 NEXT
#稲村亜美
#佐々木主浩
#中畑清
#東京ヴェルディ・バンバータ
#大久保博元

プロ野球の前後の記事

ページトップ