「私はアナウンサーでも記者でもない。だけど私だから話してくれる言葉を引き出せたら嬉しい。選手の方もOBの方も、どうせ稲村亜美だしな、くらいの感じで普段の素を出していただけたら。それから、今回ベースボール5に挑戦するにあたって、私はどんなスポーツでも挑戦することが好きなんだ、とあらためて思いました」

　ベースボール5とはバットやグローブを使わず、5人制、5イニングからなる新しいストリート競技。今年、稲村が所属する東京ヴェルディ・バンバータは日本代表決定戦を制してアジア杯への出場権を得たが、規約のワクチン接種の条件をチーム内で期日までに満たせなかったため、同チームの代表権が取り消された。

「やっぱり日本一になれたことはすごくうれしかったです。私自身、この競技の魅力にどんどん引き込まれていって、チームメイトとも楽しみながらプレーできました。チームも存続するので、今はもう切り替えています。来年、連覇を狙おうって」

　その“神スイング”で、どんなボールも気持ちよく青空にかっ飛ばす――。そんな稲村亜美の活躍がまだまだ見られそうだ。

©Hideki Suigiyama

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