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元日に中畑清とおせちを…稲村亜美26歳に聞いてわかった“球界OBから愛される”理由「どうせ稲村亜美だしな、くらいの感じで素を…」
text by
佐藤春佳Haruka Sato
photograph byHideki Sugiyama
posted2022/08/22 11:03
美しい投球フォームと“神スイング”を武器に野球界で独自のポジションを築くタレント・稲村亜美
「佐々木さんは『かわいそうじゃない。それがプロの世界の当たり前なんだよ』とおっしゃって……。ハッとしました。プロの世界は『かわいそう』とか『頑張っているから』とかではなく、結果が全て。そういう世界を生き抜いてきた方たちとお仕事をさせてもらっているんだな、とあらためて感じました。リスペクトも強くなりましたし、そこから意識が変わりました」
元日に中畑清と…「おせちを食べて初詣に行きました」
様々な経験を糧に独自のポジションを築き上げてきた稲村。球界の大御所を虜にするコミュニケーション術の極意とは? 心がけていることを聞いてみた。
「何だろう……挨拶ですかね。年末年始なんかは、電話番号を知っている方に必ずご挨拶の電話をかけるようにしています。メールやLINEでお伝えする方もいますし、年輩の方はなるべく電話で。何年か前の元日に、中畑(清)さんに『明けましておめでとうございます』と電話したら、『どこにいるんだ? 今からうちに来い』って(笑)。一緒にいた友達と2人でお邪魔して、3人でおせちを食べて初詣に行きました。あれはめちゃくちゃ面白かったなあ」
愛嬌があり、フットワークも抜群。これもスルリと懐に入り込める理由だろう。
「そうなんです。例えば今、沖縄でご飯食べているけどどう? って誘われたら、仕事終わりに飛行機に乗って行けちゃいます。実際2月のキャンプなんかは、解説者の方に『亜美ちゃん取材に来ないの?』って聞かれて、『じゃあ行きま~す』ってお仕事の合間に飛んで行ったこともありますよ。かなりアクティブな方だと思います」
「私はアナウンサーでも記者でもない」
「コミュニケーション術」で築き上げた独自のポジションで、今後も「稲村亜美」にしか出せない色を描いていきたいと思っている。