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全国出場ゼロ→日本代表の15番へ…“異色のレジェンド”松田努はなぜ女子ラグビー指導の道に? 代表デビューの娘に送った“おめでとうLINE” 

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大友信彦

大友信彦Nobuhiko Otomo

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photograph byTakao Yamada

posted2022/08/05 17:02

全国出場ゼロ→日本代表の15番へ…“異色のレジェンド”松田努はなぜ女子ラグビー指導の道に? 代表デビューの娘に送った“おめでとうLINE”<Number Web> photograph by Takao Yamada

後ろ髪をなびかせながらピッチを駆け抜ける姿が印象的だった元ラグビー日本代表・松田努(52歳)

 2022年7月24日、釜石鵜住居復興スタジアム。凜日は父の代名詞だった桜の15番を背負ってテストマッチの戦場に立った。最後尾でタックルを決め続け、豪快なカウンターアタックでボールを前に運び、サクラフィフティーンを勝利に導いた。

 4年前は娘の質問に素っ気なく答えていた父から「タックルがよかったね、おめでとう」とLINEが届いた。

「すごい久しぶりのLINEだったからびっくりしました。でも嬉しかった」

 その試合、父から見た娘評は――。

「難しい場面でもしっかりタックルしていましたね。印象的だったのは、相手が真ん中を突破してきて、パスダミーからカットインしてきたのを止めた場面。コースを変えられても身体の向きをスクエアに保っていたから、大きい相手のステップにも対応できていた。よくやったと思う」

 背番号15で出たことについては?

「どこのポジションでも出てくれれば嬉しいけれど、やっぱり自分がずっとやっていた同じポジションですからね」

 そう言うと、努さんはいたずらっぽく付け加えた。

「ま、FBならよくわかるから、足りないところも指摘しやすいですからね。『まだまだだな』と言ってやろ(笑)」

 照れ隠しのジョークに思わずにやりとしてしまった。

 日本を背負って身体を張ったシャイなフルバックのDNAは、時代を経てどこまでスケールアップするのか。10月のW杯で初の世界8強入りを目指すサクラフィフティーンの、密かな見どころである。

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「最初から怖がらなかった」父・松田努が語る、娘・凜日とラグビーの出会い…待望の大型FBに受け継がれる“15番のDNA”とは?

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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