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羽生結弦「引退なのかって言われたらそんなことはない」稀代のスケーターの転身と4回転半への可能性《東スポはすでに復帰報道!》
text by
プチ鹿島Petit Kashima
photograph byBUNGEISHUNJU
posted2022/08/02 06:00
7月19日の記者会見で、プロへの転向を明らかにした羽生結弦。翌日のスポーツ新聞各紙は、一面でこの決意表明を報じた
『羽生電撃復帰 26年ミラノ五輪』(7月25日)
早い! もう復帰報道きた!
よく見ると「復帰」のあとに小さく「シナリオ」と書いてある。そのシナリオも“フィギュア界の重鎮が大胆予測”とあるので、あくまで希望なのでありました。さすが羽生、さすが東スポ。
7月のスポーツ新聞では次のようなニュースもありました。
『巨人 活動停止』(スポーツ報知 7月22日)
『大相撲中入り後18番中7番 不戦敗 コロナV争いにも水』(日刊スポーツ7月23日)
新型コロナウイルスの第7波が直撃。「興行」としてのスポーツ論でもありました。
コロナにより巨人から6人が辞退したなかで行われたプロ野球のオールスター。
『朗希 大谷に並んだ162キロ 宴ジョイ初出場23球』(スポーツニッポン7月28日)
メジャーリーグでは大谷翔平のオールスターが話題でしたが、日本では佐々木朗希が、大谷が日ハム時代に記録した162キロに並んだ。
プロ野球は今月も平和だった
ここからは推し球団のオールスターでの活躍を伝えるスポーツ紙の一面です。
『独占手記 大野雄 2イニング完封 7年ぶり夢舞台で堂々』(東京中日スポーツ7月28日)
『驚異のお祭男 近本 連夜のワッショイ』(デイリースポーツ7月28日)
『村上 162キロ 朗希撃ち!!由伸撃ち!!』(サンケイスポーツ7月28日)
『戸郷 背負う 後半戦も』(スポーツ報知7月27日)
そのなかで今回の“見出し王”はこちら。
『MVPサヨナラ弾 清宮 きた~きつね』(日刊スポーツ7月27日)
日本ハムの「きつねダンス」にかけてます。
社会的には驚きのニュースが続いた7月でしたが、清宮幸太郎の大舞台でのサヨナラホームランという驚きなら大歓迎。スポーツでこそ「信じられない」を味わいたいと痛感しました。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。