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スターライト・キッド「渡辺桃とはマジの勝負」「上谷沙弥だけには絶対…」“復讐を誓う黒い虎”が語る『5★STAR GP』優勝への道筋
posted2022/07/28 11:04
text by
原悦生Essei Hara
photograph by
Essei Hara
「鈴季すずとジュリアも気にはなるけど……やっぱり渡辺桃だな。まあねえ、同門対決だけど、私が大江戸隊に引き込んだわけだから。塩ぶっかけて、ブチ切れさせてね」
今やすっかりヒールレスラーとして定着した“黒い虎”スターライト・キッドは、余裕の笑みを浮かべた。
キッドvs渡辺桃、同門対決は「マジの勝負」に
女子プロレス団体・スターダムの真夏の女王決定戦『5★STAR GP』(7月30日に大田区総合体育館で開幕、10月1日に武蔵野の森総合スポーツプラザで優勝決定戦)には、史上最多の26選手が参戦し、レッドスターズとブルースターズの2ブロックでリーグ戦を行う。そして各ブロックの1位が最終日に優勝戦を争う。ただ、最終日までリーグ戦は残っている。キッドはもちろん優勝を宣言した。
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「昨年は惜しいところで優勝戦を逃したけれど、今年は大丈夫。渡辺桃は息の合ったタッグパートナーだよ。ゴッデスのベルトも取ったしね。でもね、容赦はしない。桃とはマジの勝負だから」
キッドは「マジ」であることを強調した。渡辺との同門対決は、8月11日の後楽園ホールで組まれている。
「だってね、私がこっちに連れてきたんだから。最初は『興味ない』なんて言って、イヤイヤしていたから、塩ぶっかけたりしてね(笑)。今じゃブラックピーチとかいってノリノリだけど、あの時はマジで切れてたから(笑)。そんな桃だけどね、今じゃいい関係。でも勝負は別だよ」
このキッドの言葉を伝えると、渡辺は不敵に笑った。
「うれしいですね、キッドにそう言ってもらえて。もちろん仲間だからって絶対手抜きなんかしませんよ。マジで来るって? こっちもマジだよ。すごく楽しそう」
渡辺の「楽しそう」という言葉には、かなり危険なニュアンスが込められていた。おそらく、両者ともにリミッターは外れているだろう。「マジvsマジ」のキッドと渡辺の勝負は面白そうだ。