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「バナナマンの日村さんはもう瞬殺でしたね(笑)」草野仁78歳が明かす、異色すぎた深夜番組『草野☆キッド』秘話
posted2022/05/14 11:02
text by
荘司結有Yu Shoji
photograph by
Takahshi Shimizu
そんな超人伝説を多く残した伝説的バラエティ番組『草野☆キッド』や、今なおたくましい肉体を保ち続けるための健康法、「マスターズ陸上に挑戦したい」という今後の野望について話を聞いた(全3回の3回目/#1、#2から続く)。
ストイックすぎる鍛錬に、石原慎太郎「重いのはやめろ」
――今もたくましい体型を保たれていますが、若い頃からトレーニングを継続されているのでしょうか?
草野仁さん(以下、草野) いえ、仕事がだんだん忙しくなってくるうちに、だんだんと運動量が減っていきましてね。40代後半くらいでしょうか、背中の皮をつまんでみると、厚くとれましてね。これはちゃんと身体を動かさなきゃいけないと、最低限の器具とエアロバイクを買って、家でトレーニングを始めたんです。
結構ハードなトレーニングを続けていたんですが、60歳を過ぎた頃、石原慎太郎元都知事に「草野くん、まだこれ(トレーニング)やってるのか」と聞かれまして。「やってますよ」と答えたら「お前な、人間60を過ぎたらブチッといくことあるぞ。重いのはやめろ」と。そこからちょっと軽めにしてますね(笑)。
――ちなみに今はどれくらいのトレーニングを継続しているのでしょうか?
草野 片手にそれぞれ15kgのダンベルを持って、80回を5、6セットくらいですかね。だいたい朝食を食べてから30分後くらいにしています。エアロバイクも漕いでいますよ。
「ジョークも込みで『競馬健康法』って言ってるんです(笑)」
――身体を動かすだけでなく、今も競馬とかスポーツを観に行くことはありますか?
草野 あります、あります。これは私の持論なんですが、競馬はね、認知症予防にいいんですよ。
毎週土日のレースに向けて、月曜に前週の結果が出たり、雑誌や新聞が出る。水曜になると、出走馬の追い切りがあって……競馬をやっている限りは、今日が何曜日かというのは頭の中に刻み込めるんです。勝ったか負けたかも大事なので、金銭管理もしっかりできる。更にですね、私は必ずレース前にパドックまで馬を見に行くんです。これを12レース往復すると、例えば中山競馬場なら6500歩くらいは歩くんですよ。これぞ「競馬健康法」だとジョークも含めて言ってるんですけどね(笑)。