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元宝塚トップスター望海風斗が証言する“羽生結弦27歳の美しさ”「マニアックですが、私は羽生選手の“踏み込み”が大好きで(笑)」
text by
石井宏美Hiromi Ishii
photograph byAsami Enomoto
posted2022/04/22 17:10
元宝塚トップスターの望海風斗さんにとって、羽生選手の好きなプログラム・ベスト3に入るという『オペラ座の怪人』
「すでにみなさんが知っている物語、ストーリーであれば、より中身を深く掘り下げていくことができると思いますし、意外性を出したり、また違った魅せ方ができれば面白いと思います。“こういうものであるべき”という囲いを超える苦しみや大変さはあっても、それ以上に、それを超えていく面白さがあると思います。それこそが、名作をやる意味だと私は考えています」
過去、『オペラ座の怪人』『ロミオとジュリエット』など名作を演じ、そして、近年は『SEIMEI』『バラード第1番』など、代表作を作りあげている羽生のプログラム。望海は、ジャンプやスピン、ステップのスキルや表現の進化はもちろんのこと、それ以上に、プログラムを通して訴えかけるメッセージの強さを感じている。
「ただ自分が楽しむだけではなく、人を楽しませるためだけでもなく、自分のスケートを通して、何か希望を見出してもらいたいとか、勇気を与えたいとか、強いメッセージを持って挑まれている。その時々に伝えたいこと、感じていること、そういった思いを表現するためにスケートを続けているのかなと思いますね。想像を絶する苦労とか、想像できないものをいろいろ抱えているからこそ、みんなが追い続けたくなる。そういう存在なのかもしれません」
別冊号『Number PLUS フィギュアスケート2021-2022シーズン総集編 誇りの銀盤』に掲載した「アーティストが語る羽生結弦歴代プログラムの美」には、望海風斗さんのインタビュー本編を掲載。その他にも俳優・歌手の石丸幹二さんが語る『オペラ座の怪人』、ピアニスト牛田智大さんが語る『パリの散歩道』、元体操日本代表の村上茉愛さんが語る『序奏とロンド・カプリチオーソ』『天と地と』を掲載しています。ぜひご覧ください。