ガク　いや、本番のせり上がりでは音楽すら耳に入ってこなかったですね。

川北　それどころじゃなかった。

ガク　もう口の中がパサパサになっていて。

――それは本当によく聞きますよね。

ガク　（1日市長の）ネタ中に口の中の水分がゼロになって、もう口をひらけないというところまでいっちゃいました。でも、そのタイミングで、相方が「隠れて」と言って、僕が相方の後ろに回るシーンがあって。その瞬間に口の中を舐め回して、なんとか乗り切りました。

ガク「ヤバいヤバい…もっとネタ合わせした方がいい」

――川北さんも乾きましたか？

川北　僕はそこまでならなかったですね。僕、視力は0.1ないんですけど、舞台ではメガネもコンタクトも使わないんです。だから、あんまり見えなくて。

――それもよく聞きますよね。笑ってない人を見ると焦っちゃうので、いつもはメガネをかけていてもあえて伊達メガネにつけかえて舞台に上がる芸人さんがいたり。

取材場所まではメガネ（テーブル手前）をかけてきた

川北　普段のライブでもそうなので、普段通りがいちばんいいかな、と。普段通りネタ合わせもしませんでした。

――しないんですか？

ガク　直前までしないんです。トップバッターのモグライダーさんが出ていってから焦ってやりましたけど。なので、1番手だったら、終わってました。

川北　ライブでも早くても2組前ぐらいにならないとやらないですね。M-1も、まあ、トップはないだろう、と。何の根拠もないんですけど。

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