2021年M-1・全員インタビューBACK NUMBER

M-1本番直前に「ヤバいヤバい…」初出場の真空ジェシカが語る“コンビの感覚の違い”「ギリギリまでぷよぷよ派vs.ネタ合わせしたい派」

posted2022/02/27 17:01

 
M-1本番直前に「ヤバいヤバい…」初出場の真空ジェシカが語る“コンビの感覚の違い”「ギリギリまでぷよぷよ派vs.ネタ合わせしたい派」<Number Web> photograph by Shigeki Yamamoto

結成9年でM-1決勝初出場となった真空ジェシカ。川北茂澄(ボケ、ネタ作り担当、右)とガク(ツッコミ担当)。おぎやはぎやアンタッチャブルと同じ人力舎所属

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中村計

中村計Kei Nakamura

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Shigeki Yamamoto

史上最年長のチャンピオンが誕生した2021年のM-1。ファイナリスト10組中5組が初登場、また5組が“非吉本”という異例の大会だった。出場した漫才師たちのインタビューから、あの“12月19日”の舞台ウラに迫る。

「一日市長」のネタで上沼恵美子さん、オール巨人さんら審査員から「センスを感じる」と称賛された真空ジェシカ。M-1本番当日の楽屋でいつも通り『ぷよぷよ』をしていたという川北、一方、その横でガクは「ヤバいヤバい」と感じていたという(全3回の2回目/#1#3へ)。

「ぷよぷよと漫才は似ている」「聞き流してください」

――準決勝から決勝まで2週間ちょっとありました。決勝の本番に備え、何か特別に準備されたこととかありましたか。

川北 ぷよぷよですね。めちゃくちゃやりました。

――ぷよぷよ? 精神的に落ち着くのですか。

川北 そうですね。ぷよぷよって、漫才と似てるんですよ。基礎を作って、そこから連鎖させて(ぷよを)消していくという過程が。

ガク 聞き流してください。

川北 基礎は「振り」で、連鎖は「ボケ」。いきなりあんまり大きなボケをやったらお客さんもついてこられないので、適切な量の連鎖で少しずつ消してくんです。ここ、すごく大事なところです。

ガク 誰もわからないから。

Because we can, can, can…せり上がりでは何も聞こえず

――ガクさんはどうでしたか。何かやりました?

ガク 僕はなるべくM-1のことを考えないように過ごしていたんです。緊張しちゃうので。ただ、ラジオにゲストとかで呼ばれたときに、決勝進出が決まったお祝いにM-1の出囃子(Because we can, can, can……)をかけてくれたりしたんです。それを聞くたびにめっちゃ心拍数が上がって。これは、ちゃんと向き合わないとダメだと思って、決勝当日は、会場に向かうまでずっと、あの出囃子を聞いていました。

――効果はありましたか?

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