国崎　2番手でよかったかも。名前を呼ばれたときも、「残りのみんなの人生がかかってるからな」と思って、立ち上がれたので。ラスト出番だったら、ほんと、ずっと座っていたかもしれないので。

――ああ、名前を呼ばれているのに、国崎さんが控室のイスにずっと座り続けていたんですよね。まるで他人事のように。ステージまでの動線でも、歴代王者のポスターに見入る……というボケをしていました。

国崎　2001年の王者から順にずっと見ていって、2015年のトレンディエンジェルさんあたりでネタ時間が終わってしまう、というのが理想だったんですけどね。あそこも、2番手で、大会をぶち壊すわけにはいかないなと冷静になれました。

――素朴な疑問なのですが、ああいったボケって、怒られたらどうしよう……みたいなことは考えないものなのですか。

伊藤　何も考えてなかったですね。好きなことをやらせていただこう、って。

国崎　なんか、そこはいつも通りでしたね。

――ネタ中、国崎さんの位置からだと、審査員席が目に入ると思うのですが、審査員の表情は見えていましたか。

国崎　見えてました。思ったより近いんですよね。ムーンウォークをしたとき、上沼（恵美子）さんと目が合いました。テレビでそんな顔をしたらダメ、っていうくらい苦い顔になっていましたね。

――戦前から、SNS等で、ランジャタイは「上沼さん怒られ枠」みたいな書かれ方をしていましたけれども。

国崎　そうか。だから、得点発表のときも、MCの今田（耕司）さんは、上沼さんに振らなかったのかな。それを察して。

伊藤　そう。振ってない。

国崎　次のゆにばーすの審査のときに、上沼さんが、ランジャタイのときは気絶していたんで……みたいなことを言っていたので、あの場で振られてたら、メチャクチャ怒られていたかも。

オール巨人さんの87点は「おもしろかった」

――それにしましても、こんなに「最下位感」のない最下位コンビって、今までいなかったんじゃないですか。

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