おぼん　節目、節目でな。最終的にはやっぱり自分の判断やけども。やっぱり、理性が働くんやろね。やっぱり金になるから。家のローンも、まだあったし。何回も言うようやけど、やっぱり金や。

阪神　神さまがおるんでしょうね。神さまが2人を別れささへんのですよ。今回もこうやってダウンタウンの番組にうまいこと取り上げられてね。

おぼん　あんたも、ええこと言った。イチビリ（にぎやかな人）が。

阪神　うちらもそうやけど、うまいこと解散スレスレのところを通ってきたなって思いません？　もう1回、金儲けさせたるからがんばれや、いうことだと思いますよ。

「ショービジネスが、この男も好きやと思うねん」

おぼん　いや、最終的には、おぼん・こぼんって、目標が一緒やと思うねん。漫才で人を笑わすの好きやけども、タップを踏んだり、歌を歌ったり、そういうショービジネスが、この男も好きやと思うねん。

こぼん　代わりがいないじゃないですか。そういう相方は。

舞台に立つおぼん・こぼん（浅草公会堂で、1999年11月撮影）　©KYODO

おぼん　おれも、ちょっと歌うて、ハーモニーをつけられるとかね。そこがおぼん・こぼんの魅力やと思うねん。

こぼん　長いことかかったからな。

おぼん　漫才だけじゃ無理やけど、歌と踊りも入れたら、おれら、1時間でも2時間でもショーできるで。お客さん、しゃべりにちょっと飽きてきよったなと思うたらタップを踏んだり、楽器を演奏したり、ジャズを歌うたり。

東京は30分、関西は15分

巨人　僕らを含めて、今、そういう芸人って誰もいてませんもん。

おぼん　昔は、ワンステージ30分が当たり前やったからな。

阪神　東京は1組の出番時間が長いですよね。

2016年、第51回上方漫才大賞に選ばれたとき　©KYODO

巨人　たまに東京方面くると、「巨人阪神さん、30分お願いします」って。えっ、30分？　どうしようってなるな。あのネタと、あのネタをつなごうぐらいしかできませんもん。

阪神　関西はだいたい15分なんですよ。

【次ページ】　「（おぼんこぼん兄さんは）1時間のショーで、なんぼですか？」