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フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
「活躍をとても嬉しく思っています」 キャシー・リードが語る“村元&高橋への思い”とアイスダンスの未来《現在は指導者に》
posted2022/02/11 17:02
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph by
AFLO
小松原美里&尊(ティム・コレト)、そして村元哉中&高橋大輔の活躍で、日本ではかつてなかったほどアイスダンスに注目が集まっている。
弟のクリスとともに7度の全日本タイトルを獲得したキャシー・リードは、現在の日本のアイスダンス界をどのように見ているのだろうか。
2015年に競技引退をし、現在はコーチ、振付師として京都を拠点に活躍をしている彼女が、本誌の独占取材に応えた。(全2回の2回目/前編からの続き)。
弟のクリスとともに7度の全日本タイトルを獲得したキャシー・リードは、現在の日本のアイスダンス界をどのように見ているのだろうか。
2015年に競技引退をし、現在はコーチ、振付師として京都を拠点に活躍をしている彼女が、本誌の独占取材に応えた。(全2回の2回目/前編からの続き)。
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芽生えた「振付をしてみたい」という思い
競技引退をした後、キャシーはその後の生活に具体的な計画があったわけではなかったのだという。負傷した左肩の手術を受けて回復中だった彼女には、振付をしてみたいという気持ちはあった。でもどこでどのように始めれば良いのか、わからなかった。そんな彼女に声をかけてくれたのは、濱田美栄コーチだった。クリスの新しいパートナーである村元を指導していた縁もあったのだという。
「連盟の小林芳子強化部長(当時)を通して、私に連絡をくれました。白岩優奈ちゃんの振付をするために2週間だけ日本に来ないかと誘っていただいた。結局プログラムを、10個くらい作ったんです(笑)。濱田先生とは考え方が似ていて、すぐに気が合った。彼女が、日本に来るきっかけを与えてくれたのです」
「過去のスケーターと同じ音楽を使いたい、という選手が多いが…」
2015年7月に日本に拠点を移した。現在も京都の木下アカデミーで、濱田コーチのアシスタントをつとめ、彼女のグループの生徒を中心にプログラムの振付をしている。
「振付はすごく楽しいです。常に新しい曲を探しています。時には他のコーチからも、振付の依頼が来ます。それぞれのスケーターを観察して、どんなスタイルがあっているのか、何か新しいことにチャレンジするのか決めていきます」