海外サッカーPRESSBACK NUMBER

「飛行機は15万円、バスなら4万円」陸路でのメキシコ国境越えの結末は…W杯カメラマンの“アメリカ節約紀行”「恐ろしい食事代…カードの請求額どうなる?」

posted2026/07/19 17:01

 
「飛行機は15万円、バスなら4万円」陸路でのメキシコ国境越えの結末は…W杯カメラマンの“アメリカ節約紀行”「恐ろしい食事代…カードの請求額どうなる?」<Number Web> photograph by Masashi Hara

日本代表も戦ったダラス・スタジアム。筆者は同地を拠点に北中米W杯を撮影した

text by

原壮史

原壮史Masashi Hara

PROFILE

photograph by

Masashi Hara

 6月19日、ダラス・フォートワース空港で、筆者はスマートフォンの画面とにらめっこしていた。予定のフライトが1時間ディレイになり、やがて3時間になり……。

 アメリカでのW杯というものを最も感じたのは、このときかもしれない。

「ダラス~モンテレイ往復で15万円」高騰する飛行機代

 この文章を書いているのは、7月14日から15日になろうとしている真夜中。ダラスでのフランス対スペインの準決勝が終わり、イングランド対アルゼンチンが行われるアトランタへ向かっているところだ。

ADVERTISEMENT

 ダラスからアトランタへ飛行機で飛べばいいのだが、試合直後と試合当日の開催地同士を結ぶ便は当然高騰。10万円でも買えないほどだった。

 そのため、まずヒューストンの空港へ車で約4時間かけて移動し、そこからの早朝便でアトランタを目指すことに。ヒューストンはすでに開催地としての役割を終えているため大会特需の影響はなく、飛行機代は約2万円で済んだ。

 フリーのカメラマンである筆者は今大会が初めてのW杯取材かつ、アメリカ大陸も初体験だ。準決勝1戦目まではダラスの一軒家を拠点とし、日本人カメラマン6人で共同生活を送るスタイル(※試合や移動は分散することもある)で過ごしてきた。

 これまでEUROやアジア杯等で1カ月以上の海外生活をしたことはあったが、試合毎にタイムゾーンや国境を跨ぐ移動は新鮮であり、先述のようなアレンジを見つけていく面白さや大変さは過去にないものだった。

 最も印象に残っているのは、日本代表の2戦目。メキシコ、モンテレイへの旅だ。おそらく現地で日本代表を追った記者やサポーターの多くもそうだったのではないか。

 予定では、試合前日の6月19日に飛行機でモンテレイへ行き、試合翌日の21日に飛行機でダラスへ戻る、というシンプルなものだった。W杯取材が決まって最初にしたことが、この往復の移動を抑えることだった。

 片道約2時間の短いフライトだが、2月はじめの時点で往復約15万円になっていた。だからといって日本代表の試合に行かない選択肢などあるわけがなく、時間が経てばもっと高くなるため即購入。ひとまず、グループリーグ最大の難関はこれでどうにかなった……はずだった。

 ところが、まだ日本にいるうちから問題が発生した。予約していた帰りの飛行機が、1日後ろの便に振り替えられてしまったのだ。

 22日にはダラスで正午からアルゼンチンの試合があり、振り替えられた便では間に合わない。かといってキャンセルすると、往復チケットのため行きの便も失ってしまう。

 行きの同便はすでに売り切れており、取り直しの候補の便も高騰して20万円超えは当たり前。しかも、アメリカでもメキシコでも時間の変更や欠航が多発しているという話をサポーターやメディア関係者から聞くようになっており、飛行機移動の安心感は失われていた。

 そのため予約はキープしたうえで、帰りだけ別の手段を用意することにした。

【次ページ】 飛行機を捨てて「片道14時間」のバスでメキシコへ

1 2 3 4 NEXT
#リオネル・メッシ
#キリアン・エムバペ
#大谷翔平
#北中米W杯
#ワールドカップ

海外サッカーの前後の記事

ページトップ