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《北京五輪開会式》開始わずか18分で選手入場、著名人は参加ゼロ、聖火台は雪の結晶にトーチがそのまま…超素朴でシンプル演出
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byJMPA
posted2022/02/05 06:00
北京五輪の開会式、日本選手団の入場
2月4日、北京冬季五輪の開会式が行なわれた。
今大会は昨夏開催された東京五輪に続き、コロナ禍での開催に。感染対策のために聖火リレーが3日間に大幅に縮小され、選手・関係者・メディアに対してバブル方式が厳格に設けられる中で開幕の時を迎えた。
2008年の夏季五輪に続き開会式の総監督を務めたチャン・イーモウ氏は、開会式の簡素化を表明していた。著名人の参加はなかったものの、競技場に登場した直方体のスクリーンにレーザー光線が当てられると、1972年札幌大会や1998年長野大会などこれまでの各大会が紹介され、その後、五輪マークが登場するなどの演出がなされた。そして開会式スタートから18分ほどで各国出場選手が入場する、スピーディーな進行となった。
日本選手団は10番目で登場。かわいらしい雪の結晶プラカードを手にした女性とともに、旗手の渡部暁斗(ノルディック複合)と郷亜里砂(スピードスケート)が先頭で入場した。
選手入場後もプロジェクションマッピングや多くの子どもたちによる出し物が続き、トーマス・バッハIOC会長らのあいさつなどを経て、聖火が入場。中国の歴代メダリストがつなぎ、昨年の東京五輪・陸上男子100m走でアジア新記録となる9秒83をたたき出した蘇炳添も登場した。
最終聖火ランナーはともに2001年生まれで今大会に出場する2人の中国人選手が務めると、会場中央に設けられた雪の結晶の中にトーチが差し込まれ、そのまま聖火台になるサプライズ演出。シンプルで素朴な構成となった開会式で、17日間の真冬の熱戦が開幕した。