欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
久保建英がエメリ戦術にハメられた? “代表前の古巣ビジャレアル戦”撮影カメラマンが見た苦闘の要因〈少年ファンはユニをおねだり〉
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2022/01/25 11:03
昨季所属したビジャレアル戦に先発出場した久保建英。持ち味を見せる場面もあったものの、悔しい敗戦に終わった
チーム一丸となってコンビネーションで崩すような場面は見られないまま時は進み、69分、久保はイ・ガンインと交代。マジョルカの可能性のある攻撃には久保が絡んでいただけに、交代には早いようにも感じましたが。
マジョルカの左サイドバック、ハウメ・コスタにとっても古巣との対戦でした。
また頭部を負傷したバタグリアはフル出場。
審判に不平を言うルイス・ガルシアとチームに指示を与え続けたエメリの両指揮官の姿は好対照でした。
なんとか1点を返そうとするマジョルカでしたが、逆にPKで3点目を与えてしまいました。
試合終了後はルイス・ガルシア監督がピッチに入り全選手を握手で迎えました。そうしなければいけないほどのショックを与える惨敗だったと言えるかもしれません。CLを戦う格上相手に、残留争いに巻き込まれるチームとの力の差がそのまま出てしまいました。
久保としては、古巣相手になんとか爪痕を残すようなプレーもありました。対面したペドラサに2アシストとMVP級の活躍を許してしまった点には課題が残りましたが、久保個人というよりは、チーム全体の問題と言えそうです。次節は、代表ウィーク後に残留争い直接のライバル、カディス戦です。
パエージャの“リベンジ”に行ってみると
話は変わって――先日のレバンテ戦の記事を見た方は記憶に残っているかもしれませんが、本場まで来て食べたパエージャなのに特別美味しい物ではなかったというものです。
今回もバレンシア州に来ているということで、リベンジマッチをしてきました。市内から市営バスに小一時間ほど揺られて、田園に囲まれた小さな町にあるパエージャ屋さんを訪れました。
うすーく敷き詰められ、パリッと焼かれたお米たち。今回は美味でした。惜しむらくは、収穫後の景色しか見られませんでしたので、稲穂が垂れる頃にまた来てみたいなと思います。